声優になりたいけれど、専門学校には行くべきか?
これから声優を目指す多くの方が抱える悩みですよね?
「声優学校はお金の無駄」「行ったところで声優になれない」
よくあるこういう噂を耳にすると、養成所や大学への進学、あるいは独学で目指そうと考える人も多いのかもしれません。
僕自身、それぞれ2年ずつ学校・養成所に通った経験として言えることですが、これは正しくもあり間違いでもあるなと…。
実際、毎年多くの人が入学し、そのほとんどが夢を叶えられずに終わってしまうけれど、一部の人は何かしらの成果を残していたりもします。
声優学校には良い点・悪い点があって、充実した学校生活を送るのであれば、このポイントをしっかり理解しておくのが僕はとても大事だと感じました。
というわけで今回は、声優学校に行くべきか悩む人に向けて、声優学校のメリット・デメリットをご紹介していこうと思います。
声優学校とは?
学校には認可校と無認可校が存在し、学べるカリキュラムやクラス編成、奨学金や学割などの支援制度が多少違ったりするので、入学前にあらかじめチェックしておくのがおすすめ。
以下はあくまでセオリーですが、校名によってある程度見分けることもできるので参考までに確認してみましょう!
- 専門学校
- 専修学校
- 学校
- 学校法人
- 学院
- 学園
- スクール
- カレッジ
- アカデミー
無認可と聞いて心配になる方も多いと思いますが、学校独自のカリキュラムや夜間土日・通信クラスが設けられていたりと、運営の自由度が高いのは無認可校ならではの良さでもあるので、学校選びの一つの指針にしてみるのもいいかもしれません。
認可校・無認可校については、以下の記事を参考にしてみてください。
声優学校のメリット
というわけで、ここからは声優学校の良いところ・悪いと感じたところを僕なりにご紹介していければと思います。
機材・設備が充実
レッスンの際、本格的な環境で学べることは大きなメリットですよね。
校舎の規模・設備は各校でバラツキはあるものの、マイクやモニターが揃った収録スタジオ、さらには鏡張りの広いレッスン場、学校によっては教室の貸し出しシステムもあったりするので好きな時間に空き教室で練習することも可能!
都内でレンタルスタジオを借りるとなかなかの金額になるので、自宅で練習しにくい生徒にとってはかなりありがたいサポートだと思います。
大手の学校であれば、養成所よりも教室の数や設備が整っているところが多いのでこの点は声優学校の大きな強みです!
カリキュラムが整っている
独学で目指していると、練習メニューや題材に困ることも多いですよね。
けれど、学校では声優になるためのレールがあらかじめ敷かれてるようなものです!
長年のノウハウで培った学校独自の専用教材、専門の講師、学科や生徒のニーズに適したカリキュラムが用意されているので、入学した時点でかなり有利な条件でスタートすることができちゃいます。
学校・コースによっては、必修や選択科目など多種多様なカリキュラムがあるので、こちらも養成所に比べると学びの幅が広げられる良い点だなと感じます。
講師がいる
声優学校に通う最大のメリットが講師の存在ですよね。
当時、僕の周りには「この人に教わりたい!」と入学した生徒もいたほどです。
実績のある学校では第一線で活躍する著名な講師が在籍していて、対面でレッスンを受けられるのは生徒にとってとても魅力的なこと。
自分の欠点はどこか?、どのように改善していけばいいか?など、具体的に指摘してもらえるのは上達の近道にもなります。
とはいえ、講師それぞれでかなり授業の質が変わってくるので、自分に適した人に巡り会えるかも大切ですが…。笑
講師については、以下の記事で深掘りしているのでぜひ参考にしてみてください!
人間関係を築きやすい
入学してみるとわかることですが、自分と近い目標や趣味を持った人が多いので、一般的な学校に比べると人間関係を築きやすい環境です。
どんな人と付き合うかも大切だけど、在学中はお互いに切磋琢磨し合えて卒業後も何かと助かることがあるので、生徒数の多い学校ほど多くの刺激を得られるはず。
授業以外に仲間同士で集まって稽古をすることも多いのでこうした点もプラスです!
進路サポートがある
ある程度のスキルが身についてくると、卒業後の進路やオーディションについて考えることが多くなってくるんですよね。
普通なら、自分でオーディション情報を調べてプロフィール用紙を考えて…となるんですが、声優学校では多くのプロダクションを招いた学校主催のオーディションが開かれたり、作品オーディションも頻繁に告知されるので情報に困ることはほとんどないです。
さらに僕が通っていたところでは、プロフィール用紙の書き方や応募要項など、わからないことはクラスマネージャー的な人に相談できたのでありがたいサポートが揃っていました。ちなみに学校生活の悩みや進路相談なんかもできたりしますよ!
また、養成所と違い個人での活動にそれほど厳しくないので、作品オーディションや所属オーディションにアプローチしやすく、実力次第では圧倒的にチャンスを掴みやすい環境でもあります!
就職に強い
声優学科って資格を取得するような場所ではないので一般就職する際はちょっと困る部分もあるんですが、それでも学校と繋がりのある企業には顔が効きます。
「この学校の紹介なら」と採用してくれる企業もあるし、生徒の希望に応じた求人情報やこれまでの採用情報なんかも豊富で、この点は養成所卒や個人で就活するよりも圧倒的に有利。
声優を目指して入ったけれど、在学中に違う目標ができたって人はちらほらいるので、こうしたときにもしっかりと就職サポートしてくれるのが学校の強みです!
声優学校のデメリット
学費が高い
声優学校は、とにかく学費が高いのが難点です。
上記のメリットを考えれば妥当な気もしますが、2年全日制であれば合計250万円前後は必要になります。
あわせて引っ越しや交通費など、場合によっては諸々の費用もかかってくるので金銭面のハードルが高いのがネックなんですよねぇ…。
学校によっては、奨学金やローン制度、学費の安い夜間・土日コースもあるので、他の養成所とあわせて検討するのもいいかもしれません。
生徒の意識・レベルが低い
学校と養成所の両方通ってみた結果感じたことですが、声優学校に入学する生徒は未経験者が多く競争意識が低いです。
もちろん全員がそうではないけれど、授業についていけない子が出始めるとモチベーションの差からクラスのまとまりに欠けることもあったりします。
頑張っている生徒からすればもどかしく思うかもしれないですが、そうした場合でも周りとうまく協力していく忍耐強さも必要です。
ですが、裏を返せば実力がついた人ほど目立ちやすい環境でもあるので、とにかく周りに流されずにスキルアップを目指しましょう!
学習効率の悪さ
例えば、1日に2つ3つレッスンを受けるだけでもそれに伴う通学時間をあわせると半日はあっという間に終わっちゃいます。
それに加えて、レッスンの受講生が多いほど自分が直接指導してもらえる時間は少ないので、1日で自分がレッスンを受けた時間はほんの数分なんてときもあったりするんですよね…。
なので、その日その日で満足度に差がでることもあるかしれません。
他人を見て学ぶことも大切なのですが、やっぱり生徒が多いほど非効率的な環境なので、気になる人は少人数制クラスを探してみたり、マンツーマンレッスン、オンラインレッスンを一度試してみるのもおすすめしたいです。
学校行事の多さ
学校は、養成所と違って学校生活を”楽しめる”環境が整っているなあという印象です。
そのため学園祭やイベントなど、年間の学校行事が盛んなところはものすごく盛んで、部活動をしている子も少なからずいたりします。
リフレッシュになるし交友関係を築くいい機会でもあるんですが、そっちにのめり込む生徒も少なからずいたりして個人的にはデメリットかなと感じました。笑
声優学校はこんな人がおすすめ
- 演技未経験
- 基礎からじっくり学びたい
- たくさんの事務所にアプローチしたい
- 就職も視野に検討中
通ってみた感想としては、学校はとにかく手厚いサポートと学びやすい充実した環境が整ってます。
もちろん、学校によって多少の違いや特色はあるし、人それぞれで良い・悪いと感じるポイントがあるかもしれません。
それでも、せっかく高い学費を出して通うからには学校の良い部分をたくさん利用して自分の糧にする方が絶対におすすめです!
まとめ
【メリット】
- 機材設備が充実
- カリキュラムが整っている
- 講師がいる
- 人間関係を築きやすい
- 進路サポートがある
【デメリット】
- 学費が高い
- 生徒の意識・レベルが低い
- 学習効率の悪さ
- 学校行事の多さ
というわけで、声優学校のメリット・デメリットをご紹介しました。
最近では、オンラインレッスンや少人数、通信クラスなどもあったりで学び方の選択肢も増えてますよね。
学費もお手頃で、サブスクやアーカイブであれば場所・時間を問わずに学べて何度でも見直せる利点もあります。
実際に学校に通うよりも難易度は上がりますが、自分自身にあった学習方法として選択肢に入れてもいいかもしれません。
また、学校ごとに開催されているオープンキャンパス(来校型/オンライン型)やオンラインレッスンのトライアルを受講してみるのもおすすめなので、ぜひ積極的に参加して今後の進路に役立ててみてください!
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