全国に30万人以上と言われる声優志望者ですが、なかには首都圏以外の地域から目指そうと考える人も毎年一定数いるかと思います。
現在では、学校や養成所に通って学ぶことが主流となっており、やはり声優を目指すには「東京へ行きたい!」と思う人も多いのではないでしょうか?
そんな僕も田舎の出身者で22歳から声優・ナレーターを目指した上京組ですが、いざ上京したときに困ることは意外と多くあったりしたんですよね…。
そこで今回は、地方から声優・ナレーターを目指す方ならではの”あるあるな悩み”とその対処法をご紹介していこうと思います。
現在、上京しながら目指している人だけでなく、将来的に上京したいと考えている人など、僕と同じ地方出身者の方々はぜひ参考にしてみてくださいね!
地方出身者ならではの悩みって?
一人暮らし
東京近郊に在住でなければ多くの方が一人暮らしをすることになると思います。
「実家を離れて自由!」と感じる人も多いかもしれないですが、学業やアルバイトはもちろん、私生活もすべて自分自身でこなしていくため案外自由な時間がなかったりするんですよね。笑
僕の身の回りも半数以上が一人暮らしをしていたんですが、なかには経済的な理由で諦めたりアルバイトに追われて授業に追いつけなくなるなど、学業と私生活の両立ができなくなってしまう人も少なからずいたりします。
夢を追いかけることももちろん大切ですが、一人暮らしをするなら日常生活の節約やスケジュール管理など、改めてお金や時間の使い方を見直してみるといいかもしれません。
いわゆる自己管理(セルフマネジメント)ってやつですが、生活に余裕が生まれ自己投資や練習時間に充てられると自ずと学業も充実してくるはずですよ!
人間関係
はじめての一人暮らしで人間関係を築くことに不安を抱える人も多いはず。
ましてや、声優を目指すとなると周りと競い合って慣れないレッスンでも多くのエネルギーを使ってしまい、ついつい悩みを抱え込んで体調を崩してしまうこともあるんですよね。
最初は、家族や親しい友達など気を許せる人と連絡を取り合ったり休めるときにしっかり休むことが大切です。
僕も最初の1〜2ヶ月は気を張ることが多かったし「周りに負けたくない」みたいな意識が強かったですが、結局は仲間と協力して切磋琢磨する方が気が楽だし周りからたくさんのアドバイスをもらえました。
専門学校や養成所では同じ目標や趣味を持つ子がたくさんいるので、素直で謙虚でいれば必ず親しい人間関係を築くことができます。
練習環境
こちらは、実際に都市部に住んで気づくことかもしれませんが、一人暮らしでは近隣の迷惑になってしまうことから自宅で練習できる時間やメニューも限られます。
とはいえ、せっかくの休みや空いた時間に何もできないのも歯がゆいものですね。
「出来るだけ声や体を使いたい」「音を出さない練習がしたい」
こうした場合は、最寄りの公共施設やカラオケ、防音グッズにブレストレーニングなどがおすすめです。
僕の場合は、よく自宅近くの公園に通って練習してましたが、人の少ない朝方やあまり迷惑にならない日中など、決まった時間に通うようにしておくと習慣的にトレーニングできます。まずは自宅近くの練習スポットを見つけることからはじめてみるといいですよ!
訛り・方言
声優・ナレーターを目指すなら絶対に注意すべきポイントが「訛り」ですよね。
すでに自覚がある人はもちろん、自覚がない人も要注意です!
僕もそうでしたが、共通語と思って喋っていた言葉が「実は訛ってた」なんてことはよくあるので、喋る言葉一つ一つのアクセントを細かく分析してみましょう!
プロのナレーターやアナウンサーを参考にしたり、周りに指摘してくれる人がいると自分の間違いに気付きやすくなりますよ!
年齢
地方からであれば、高校や大学を卒業してから目指す人がほとんどだと思います。
近年では、声優の若年化が進みオーディションや入所の条件なんかも制限があって不利に感じることが少なくありませんよね。
かくいう僕も22歳からと比較的遅い方でしたが、上京してびっくりしたことは、東京出身者だとかなり早い年齢でスクールに通っていたり、なかには子役としてすでに何かしらの活動をしていた子も少なくありませんでした。
ですが、声優にとっては年齢以上に声質や個々の魅力がなければ活躍することは難しいです。
年齢を気にしたところで変えられるものではないので、自分にしかないこれまでの経験や知識、スキルを活かすことで前向きにトライしていくことが大切です。
まとめ
というわけで、今回は地方在住の声優志望者が抱える悩みとその解決策についてご紹介しました。
ですが、こうしたハードルを乗り越えた人が多いためか、とりわけ意識が高く相応の覚悟をもって来ている人が多い印象で、それが地方出身者ならではの強みだと僕は思います。
誰しも一つは当てはまるポイントがあるかと思いますが、焦らず、周りと比較せず、目の前の課題を一歩ずつ乗り越えていきましょう!
今の悩みも長い目で見ると案外小さなことだったりするので、目標に向かって「継続するクセ」をつけることが確実に成長できる方法だと思います。
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