最近では、家庭用ゲームだけでなくスマホ用アプリゲームもすっかり浸透し、誰もが何かしらのゲームを楽しむ時代。
「あのゲームに出演したいな」と思う声優志望者も多いのではないでしょうか?
ですが、ゲームの収録ってどんな感じで行われて、収録の際は何を気をつけたほうがいいのか謎ですよね。
この記事では、声優志望者に向けにゲーム収録時の流れやポイントについてご紹介します。
今後の声優事情
従来の家庭用・アーケードゲームなどは、人気や実績のある声優さんが起用されがちでしたが、スマホ用ゲームとなるとストーリー性よりもキャラクター重視。
コアなユーザー向けのゲームも多かったりするので、今では若手や新人声優もかなり起用されていますよね。
最近では、ゲームからアニメ化という逆パターンもあり、今後のゲーム産業はさらに伸びると予想されています。
これからは、いかにゲームがヒットするかも”中の人”にとってはすごく重要なポイントになると思うので、声優を目指す人はぜひ参考にしてもらえたらと思います。
収録環境
アフレコでは大人数の声優で一度に収録することが多いですが、ゲームの収録だと基本的にキャラクターごとの別撮り、一人で行います。
音響監督やディレクター指示のもと、事前にもらった台本や資料を参考にひたすらセリフを喋っていくので、収録スタイルとしてはアフレコや吹き替えよりも、座って行うナレーションやボイスオーバーに近い形式です。
収録時間
早いもので1時間もかかりませんが、何千字もある量の場合は長時間になるケースもあるので、作品や収録状況によるところが大きいのではないでしょうか。
新人でいきなり長尺のものは稀ですが、当日に台本修正や追加もあるので初見読みのスキルを磨いておくとこうした仕事ではかなり重宝します。
また、声帯を酷使しがちなので、普段から鍛えておいたり喉をケアする対策を知っておくと安心です。
初見読みの上達法についてはこちらの記事にまとめてあります。
収録時のポイント
ゲームではアクションに合わせた短いセリフがよく出てきます。
RPGであれば、攻撃や魔法といった技を繰り出すセリフも結構ありますよね。
このときBGMやSE(効果音)が入ったりするので、こうしたセリフ一つ一つもはっきりと大きめを意識しないとリテイクの対象になったりします。
また、センテンスやシーンごとの収録なので、編集によって他とのセリフを上手くつなぎ合わせたり修正が加えられます。
アニメや映画とは違い、キャラの動きそのものが少なく掛け合いで収録する環境でもないため、いい意味でのアバウトさや想像力が必要かなと思います。
ユーザーを意識
ゲームにおいてユーザーを意識することはとても大切です。
会話であれば、喋った向こう側の相手を意識しなければいけませんし、重要な情報やセリフはわかりやすく伝えていくことが大切です。
プレイヤーが主人公の作品であれば特にこの辺は気をつけたいです。
また、作品によって表現を変えていくことも考えましょう!
どんな人に向けた作品なのか?
子供向けであれば、芝居は大きくわかりやすく感情表現もはっきりしていたほうがいいですし、大人向けであれば、より自然なほうが好まれやすいです。
このへんはアフレコと同じで、作品のテイストを理解することが大切です。
まとめ
今では、一口にゲームといっても様々なゲームがあります。
ゲームをプレイする時は当然ながらプレイヤー目線だと思いますが、演じる視点になるともっとたくさんの発見があるかもしれませんね。
声優を目指す上で、ぜひこうした知識を役立ててもらえたらと思います。
コメント