2020年現在、コロナウイルスの影響から様々な業界に影響が出ていますね。
声優学校や養成所に通う人にとっても、休校措置などから思うような生活が送れていない人も多いのではないでしょうか?
僕自身これからの働き方について考えた末、2019年3月に都内のプロダクションを離れ、現在は地方でリモートワークを中心に声の仕事をしていますが、今回の影響をきっかけに、今後の声優業界も徐々に変わるのではないかと予想しています。
というわけで、ここでは様々な情報をもとに、コロナウイルスによってこれから声優を目指す人の学び方にどのような変化が起こるかを僕なりの予想でご紹介していきたいと思います。
これからの学び方、将来の進路選択や声優としてのあり方についてぜひ参考にしていただければと思います。
コロナウイルスの状況
感染拡大により、外出自粛や在宅ワークが求められていますが、このコロナウイルスについては中国の武漢で発生したものとは別に、現在では欧米で変異したものが流行っており、これが第2波との見解もあります。
当然、治療薬の開発にも期待したいところですが、それが普及するまでに再流行する可能性も充分にあるといっていいのではないでしょうか?
仮にコロナウイルスが完全に収束したとしても、「密」や「衛生」に対する人々の関心は以前よりもかなり高まっていることと思いますし、今後は感染に気をつけて生活するのが当たり前のシステムになるはずです。
密集・密閉した場所ほど、高い意識や行動が求められ生活する上でも神経質にならざるをえません。
これまで以上に、互いの助け合いの精神や知識・情報・物の共有がより大切なってくるのではないでしょうか?
声優業界の変化
声優の仕事は複数人によるスタジオ収録が多く、「三密」の代表例とも言えるワークスタイルですよね?
芸能界においてもコロナの影響は例外ではなく、番組やイベントなど次々と仕事がストップしているのが現状で、ある程度収入のある方々であれば何とかなるかもしれませんが、バイトを掛け持ちしている声優などはそれすらもままならない状況なので、今後副業を始めたり真剣に廃業を考えるケースも増えてくると予想されます。
ただでさえ収入が不安定な職業の上、こうしたリスクがのしかかると、やはり生活コストのかからない働き方をした方が断然効率的といえます。
今回の感染症だけでなく、近年見られるあらゆる災害リスクを考えると「わざわざ東京に留まる必要はないんじゃないか?」と感じる人や企業も増えてくるのではないでしょうか?
そうなれば、人も社会も首都圏に一極集中している状況ですが、これが徐々に分散化・リモート化・IT化へと移行していくはずです。
もちろん、すぐにこうした流れにはなるとは思いませんが、将来的にはあらゆる面で効率化を意識する人が増えてくるはずで、声優志望者も同様に「目指すなら東京」という価値観が変わり、以下のようなケースで活動する人たちも増えてくると予想されます。
- 都内のプロダクションに所属しながらも地方で活動
- 地方プロダクションまたはフリーで活動
- ネット声優として活動
実際のところ、コロナ以前から徐々にYouTubeチャンネルを開設する声優も見られるように、個々の知名度・スキルを活かして収入を得る人はこれからさらに増えていきそうですし、近い将来、全く新しい声優像が生まれているかもしれませんね。(例えば、VTuberやライバーなど)
学びの変化
それでは、今後どういった学び方が構築されるのか?
当然、学校や養成所での学び方にも変化が起こるはずです。
近いうちだと、各学校やプロダクションでは今回のような事態の再発を恐れ、少人数化や時間差による開講、通信講座やネット講義などを検討するところも増えてきますし、来年度以降には新入生の募集人数の縮小や打ち止め、閉校もあるかもしれません。
従来のレッスンとなると、「三密」は避けられないですし、声優を目指す人たちも、経済的にもっと低コストな学習の仕方を考えるはずです。
上京するよりも、まずは地方の学校へ通う人も増えてくるかもしれません。
そして、通学を省いたオンライン学習などが流行るはずです。
オンラインのメリットは、生徒がわざわざ学校に通わずともどこでも学びたいときに学べることで、場合によっては講師からマンツーマンで指導を受けることも可能です。
ですが、もちろんオンラインのレッスンだけではできないカリキュラムも存在します。
そういった部分を補うために実際に会うオフラインの価値も重要になってくるので、今後は「オフラインのレッスン」と「オンラインのレッスン」の2つを組み合わせて学ぶことができるのではと思います。
オーディション
では、これから声優になるためにはどんな変化に対応するべきか?
例えば、オーディションは書類審査・テープ審査などはこれまでの紙媒体やCDといった形式は減り、ネットを介してデータ化されたものがやりとりされることになるはずです。
主催者側もわざわざ参加者を集めて行うのもリスクやコストがかかるため、1次審査や2次審査といった最初の段階でのオーディションは、動画での自己PRやオンラインを使った審査に変わっていくのではないでしょうか?
動画共有サイトやライブ配信アプリを使ったオーディション、またユーザー参加型の公開オーディションも増えてくるかもしれませんね。
一般ユーザー(ファン)との関係性、自主的な活動実績から得たものがより大切になってくるのではと思います。
まとめ
ここで紹介したことは、あくまで僕個人の予想ですし、すぐに社会や流れが変わるとも思いません。
ですが、いずれいろいろなものが効率化へ向かっていくと思います。
そうしたとき、声優志望者にとってはこれまで以上に個々の学びの意識が差をつけるはず。
ネットでは、有益な情報やヒントはたくさん転がっていますし自由に活動できるからこそ、決まったシステムでの「与えられる学び」から「自ら考え行動して学ぶ」ことが大切になってきます。
ぜひ、これからを見据えてじっくりと考えてみてください!
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