声優を目指す人の多くは、進路先として専門学校や養成所へ行くという人がほとんどだと思いますが、正直不安な面もたくさんありますよね?
「本当に声優になれるのかな?」「どんなことを指摘されるんだろう?」
僕も同じような不安があり、実際入学してみると本当にたくさんのことを指摘されました。
おかげで、自信はあったものの、おし潰されるくらい学ぶことも多かったんです。
これから入学する人も、せっかく高い学費を支払って通うわけだから、できることならたくさんのことを学び充実した学校生活を送りたいですよね?
というわけで、この記事では専門学校や養成所に通った僕が実際に苦戦した課題をご紹介し、ここは気をつけてほしい!という項目をリストアップしました!
声優を目指す方にとって、少しでも学校生活の手助けや参考になれば嬉しいです。
学校や養成所ってどんなところ?
いざ入学するとなったら、どんな人が集まってどんな雰囲気なのかって気になりますよね?
これは学校と養成所でも違いますし、もっと具体的に言えばそれぞれの養成機関でも雰囲気は異なります。
どんな講師に教わり、どんな仲間と切磋琢磨できるかでプロになる確率はかなり変わってくると僕は思うので、進路選びで安心することなく、入ったその先で良い交友関係を築くことが大切だったりします。
専門学校(スクール):基礎をじっくり楽しく学べる
養成所:厳しいけど生徒全体の意識が高い
ざっくり言えばこんな感じですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
以下の記事で詳しく紹介しているのでこちらの記事も参考になるかと思います!
失敗談まとめ
僕は、過去に何の芝居経験もなく未経験のまま声優を目指し始め、専門学校に2年、養成所に2年通いました。
もちろん誇れることでもないですが、所属できるまでに数多くのことを指摘され指導されてきたので、以下で特に印象的だったことを取り挙げてご紹介します。
緊張
喋りが早くなる、噛む、動きがぎこちない、マイク前でモタつくなどなど。
度々指摘されたことですが、この原因は過度な緊張にあり、余裕がなくなるとこうしたことがとにかく起こるんです。
はじめの頃は、人前だととにかく緊張するし、周りの人も同じように緊張していたと思います。
かといってリラックスしすぎも良くないですが、まずは余計な緊張を解いて授業に臨むことがとても大事だったりします。
何度も経験することで慣れてくるものですが、いざという時のリラックス方法を知っておくととても役立ちます!
感情解放
学校や養成所でも基礎の段階で習うのが感情解放で、喜怒哀楽を自由に表現するために必要なことです。
中にはすんなりいく人もいますが、大抵の生徒が恥じらいからできないケースがほとんどで、僕が一番最初に苦戦したことです。集中できなかったり、感情のエネルギーが足りなかったり、心のスイッチの切り替えができなかったりなど。
人前が苦手な人、普段から感情を表に出さない人ほど大きな課題になると思います。
【感情解放のポイント】
- 集中できる状態で行う
- これまでの体験や思い出に置き換える
- 心のままに素直に従う
- 疲れるまで120%出し切る
理性を持っていると、叫びたいときに叫べない、泣きたいときに泣けないなど、恥ずかしさからどうしてもストッパーがかかってしまいがちですが、頭で考えず心を頼りにすることが感情解放ではとても大切ですよ!
卓立法
未経験者にありがちなのが、活きた言葉が使えていないことです。
いわゆる”棒読み”になってしまうことですが、授業でも必ず指摘されると言ってもいいくらい定番なこと。僕自身はじめの頃は中身の薄い表現をしていたなとつくづく実感します。
どこを強調して何を伝えたいかになりますが、以下のポイントを意識するだけでも変わってきます。
- 声の大きさ
- テンポ
- 緩急
- 抑揚(高低)
「イメージを持ちなさい」とよく言われますが、綺麗に読もう!というよりも文章やストーリーから自分なりに感じたものを伝えることを一番に考えてみてください。
マイクワーク
マイクワークとは、マイクの使い方やマイク前に入る・抜ける一連の動作などのことで、一見簡単そうに見えますが、僕は不器用なタイプだったのではじめたての頃はかなり苦戦しました。
演技だけでなく、映像から台本のセリフを追いながらも次にどこのマイクに入るべきかを同時に把握する必要があり、もうとにかくやることが多すぎて焦ります。笑
つい自分だけのセリフに意識がいきがちですが、周囲の動きやセリフをしっかり聴きながらマイクに入ることが重要。
また、声量に合わせたマイクとの距離感や歩き方、ペーパーノイズなど気をつけることがめちゃくちゃあるので要注意です。
ダンス
僕が長いこと苦戦したのがダンスレッスンで、声優を目指す人の中にもダンスが苦手という人は一定数必ずいます。
正直、最初の頃は「意味あるか?」とか「マジで辛い」と思いながらやってました。笑
とはいえ、声優になる上で意外と付加価値の多いカリキュラムでもあるんですよね。
音にあわせて周囲の動きを把握する意識、リズム感や体全体を使った表現力もそうですし、何より肉体的な辛さがあったりでメンタルも養われます。
何より体に覚えさせるまでが大変ですが、ダンスに関しては必ずしも上手い人だけが評価されるわけでもなく、どれだけ成長できたかも重要だと思います。
同じクラス内でやっているうち周りと比較して落ち込むこともあると思いますが、自分との闘いに勝つことを念頭にしながら練習することをおすすめします!
授業は現場
まだまだありますが、一番重要なことは授業に対する心構えだったりで、これが自覚できてる人は必ず伸びるし、多くの課題も自分なりに考えて改善することができます。
僕の場合、「一回の授業を現場だと思いなさい」と指導されましたが、この意識を持つことで、自ずと朝起きてからの心持ちも違えば、準備やリサーチ、反省や復習の質も高まるはず。
もっと言えば、台本や原稿に書かれている言葉一つ一つも丁寧になります。
普段の意識を変えることが、行動を変えるきっかけになるので、心構えを持つことがめちゃくちゃ大きな成果に繋がります!
まとめ
今だから言えることですが、学校や養成所に通う間って成長できる貴重な時間だったりします。
講師や仲間に必ずと言っていいほど指摘されることもありますが、誰の意見であろうと素直に聞く耳と心を持つことで克服できるはず。
ぜひ、プロになるための有意義な学校生活にしてください。
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