【声優学校がやばい理由】プロダクション経験者が入学後の対策を紹介

業界・進路対策

「声優になれる人は一握り」と言われますが、それでもやっぱり目指したいという人は毎年のようにいます。

若いうちだからできることもあるし、やってみなければわからないというのが実際のところですが、「声優学校はやばい」と言われると不安になりますよね?

ぶっちゃけこうした学校は、お金さえ払えば誰でも入れると言っていいですが、だからこそやばいんです。

僕は、専門学校と養成所に通ったのちに事務所に所属できましたが、これも何かのタイミングや巡り合わせが違えばすぐに挫折していたかもしれません。

「じゃあ行かないほうがいいのでは?」と思うかもしれませんが、こうした声優学校特有の仕組みやメリット・デメリットを理解しておくだけでも卒業後がめちゃくちゃ好転します。

というわけでこの記事では、筆者の経験をもとに声優学校へ行くことがなぜ問題なのか?を書いた上で、入学にあたっての対策や思考法をご紹介したいと思います。

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声優学校ってどんなところ?

そもそも、声優学校ってどんなところなのか?

声優養成機関は大きく3つの種類に分けることができますが、声優学校とは専門学校とスクールを指します。

まずは、3つの違いについて大まかに解説していきますね。

【主な養成機関】

  1. 専門学校(認可校)
  2. スクール(無認可校)
  3. プロダクション養成所

専門学校は、それほど特徴的なカリキュラムがあるわけではありませんが、学割や国の奨学金制度が適用されたりと学校生活で受けるメリットが大きかったりします。とはいえ、全日制なため働きながらの両立が難しいところではあります。

逆にスクールは、夜間や土日の開講、生徒に合わせた独自のカリキュラムやシステムが設けられていたりと柔軟性が魅力で、週数回からレッスンを受ける未経験者も少なくありません。専門学校よりもやや学費が高めな印象ですが、全日コースや専門的なレッスンもあったりと選択肢が豊富だったりします。

養成所では、各プロダクションが求める声優像に合わせた特化したカリキュラムがあり、学費も学校・スクールに比べるとかなり低めな設定になっています。順調に審査を通れば対象プロダクションに所属できることが最大の魅力といえます。ただ、人気どころは倍率も高く各種制度もほとんどありません。

基礎から幅広く学ぶことができる専門学校やスクールか、厳選されたカリキュラムでプロダクション所属を狙うかというところがそれぞれの大きな特徴といえますね。

認可校と無認可校の違いについてはこちらの記事がおすすめです。

声優学校の学費相場

大体の目安ですが、全日制の2年間で見ると230〜270万円程度が必要で、人気校であればあるほど高い印象を受けるものの、その分充実した環境やサポートの中でレッスンを受けられるのがメリットといえます。

具体的な学費については、各養成機関の募集要項や資料請求を参照することをおすすめします。

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人気声優学校一覧

もし専門学校やスクールへの入学を検討している場合はこうした人気校がおすすめで、ベテラン講師陣やインターンの実績もあり、業界との繋がりも強いのでチャンスを活かしやすい環境だと思います。

声優学校はやばい?充実した学校生活を送るには

よくネットなんかでも目にすることかもしれませんが、「声優学校へ行くな!」という意見はたくさんありますよね?

個人的に、声優学校というより声優の道そのものが普通に考えておすすめできる進路ではないと感じます。

とはいえ、ここでそんなことを書いても意味がないので、「実際に何がやばいのか?」をいくつか項目に分けて取り上げ、あわせてその対策や心構えを紹介したいと思います。

学費が高い

先ほども紹介したように、声優学校は養成所に比べて学費が高く、人気校であればあるほど顕著です。

僕自身、専門学校を卒業し養成所に通ってみて改めて両者の学費の差を実感しました。

とにかくこの点が声優学校のデメリットなんです。

「それじゃあ声優学校は完全にダメじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、学費分のメリットももちろんあります。

学校のメリット

  • 教室・機材の貸し出しシステム
  • 豊富なカリキュラム
  • 各種オーディション
  • 進路対策説明会
  • 個別相談・進路サポート

実のところ、このメリットをほとんどの人が活かしきれてないのが事実で、養成所に通う人からすれば結構羨ましい環境です。

学校によって差はあれど、こうしたサービスはほとんどの専門学校・スクールが提供してます。

空き教室があってもロビーに人が集まっていたり、友達同士でないと授業を受けられない、オーディションやプロダクション説明会も目当てのもの以外は全てスルーなど…。

せっかくのチャンスや環境があるのにすごくもったいないことですよね?

さらに、養成所とは違いプロダクションに関与していないぶん個人での活動も結構自由だし、他の学科生との交流は知見を深めるきっかけにもなります。

結局のところ才能でしょ?と言う人もいますが、意外と環境や交友関係に恵まれる人の方が強かったりで、これら学校のメリットを上手に活かすことでチャンスは確実に広がります。

生徒の質

基本的に、専門学校やスクールの入学試験は、募集要項にある条件を満たし学費さえ払えば誰でも合格できるくらいハードルは低め。校舎の規模や数が大きい学校の場合、お金を払ってくれるなら喜んで迎えます。

逆に倍率が高い養成所だと、入所には基準を設けた審査があります。

プロダクションの将来的なこともあるし、クラスであまりに生徒が多いというのは規模的にも効率的にも好ましくないため生徒も厳選されます。

自ずと生徒のレベルも高くなり、クラス内での意識が高ければ好循環が生まれやすくなります。逆に意識の低い人ばかりが集まるとめちゃくちゃ効率が悪いしギクシャクするしで大変です。笑

結果、多くの生徒を受け入れた学校は数年後に多くの声優になれない卒業生を生み出します。

誰でも入れる環境=リスク大

未経験者は、特にこの仕組みを理解しておかないと周囲に流されかねません。

指導力の高い講師の授業を受ける、切磋琢磨できる仲間を見つけるなど、とにかく声優になることだけにフォーカスし自らの可能性を潰さないことが大切です。

卒業後の末路

「声優学校はやばい」と言われる一番の理由は卒業後の末路だと思います。

卒業までに支払うお金や時間、努力の末に結果が出るかと言われれば、限られた人にしか出ないというのが正直なところ。卒業後、大手のプロダクションに直接所属できる人はかなり少ないですし、声優志望者が溢れている今の時代であればなおさらです。

諦めて一般企業に就職するのも一つの方法ですが、ここで学んだスキルを活かしやすいかと言われれば微妙なところですよね。

昔と違い、現代の働き方は様々です。せっかく学んだ好きなことならば、こうした経験を活かせる仕事に就いたり自ら創造することもできます。

「成功や失敗」や「役に立つか?立たないか?」は自分の行動次第でいくらでも0〜100に変わるので、将来的にプロダクションに入って声優になることだけに囚われず、卒業後に目標や活動の視点を変えてみることも一つの方法ではないでしょうか?

まとめ

声優学校は、簡単に入れるといえばそうかもしれませんね。

とはいえ、必ずしもこうした環境を用意する「声優学校がやばい」ということでもないと思います。

その分、かなり恵まれた環境が与えられますし、考え方によっては有意義な学校生活にすることも十分可能です。

僕の場合、専門学校とはいえ、ものすごく講師や仲間に恵まれてめちゃくちゃ多くのことが学べたので今でも行って良かったと思ってます。

声優を目指そうか、学校なのか養成所に行くのかで、現在悩む人もきっと多いと思いますが、僕の経験をもとに、ここで紹介したことが多少なりとも参考になれば幸いです。

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