現在では、声優志望者は全国に30万人以上と言われ、その競争率の高さもさることながら、スキル以外にも近年ではルックスやキャラクターといったメディア受けする魅力も求められがち。
昔に比べ、声優になるハードルってものすごく上がった印象ですよね。
みなさんの中には、プロになるために学校や養成所に入学したりオーディションを受けてみようと検討している方も多いのではないでしょうか?
もちろん、こういったルートが一般的ですが、現在では声優の目指し方って意外と多くあったりするんです。
そこで、今回はこれから声優を目指す方に向けた「プロになるためのルート」と「独学ルートの可能性」についていろいろご紹介していきたいと思います!
一般的なルート
鉄板ルートといえばやはり学校や養成所で、今では様々な育成機関がありますよね。
以下でそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。
専門学校・スクール
基本的に学校法人と称するところが専門学校、そうでない無認可の学校はスクールと呼ばれます。
これらの多くは全日2年制で、学校によってはいくつかの専攻を選べるカリキュラムの豊富さが特徴です。
無認可校によっては、夜間・土日・ジュニアコースなどもあったりで、自身のライフスタイルに合わせて通えるのも魅力!
大手や人気校は比較的学費が高めですが、施設設備やオーディションサポートなどがかなり充実しているのも大きなメリットです。
養成所
多くはプロダクションが運営する養成機関。
それぞれの養成所によって期間やシステムは異なりますが、半年〜3年ののちプロダクション審査を経て所属扱いとなります。
都市部に集中していたり、年齢制限や限られたカリキュラムゆえの学びにくさはありますが、学校よりも学費が低いのが魅力。
大手養成所などは毎年高い倍率ですが、特定のプロダクションを志望する場合は最も確実性の高いルートといえます。
その他のルート
劇団
学校や養成所が主流になる以前は、劇団に所属しながら、あるいは所属したのちに声の仕事で活躍する役者さんが多い時代。
今ほど声優という職業がメジャーでなかったこともあり、専門的な学校や養成所なんてほとんど無かったのがその理由で、ベテランの声優さんは劇団出身者が意外と多かったりしますよ。
もちろん、手とり足とり声優スキルを教えてもらえるわけではないですが、基礎的なスキルを学び舞台を経験することでとても多くの経験を得られます。
実際、声優学校でも1年目は演技基礎や舞台公演といったカリキュラムがあるので、この辺の要素は声優にものすごく大切だったりします。
声優と同じくらい舞台演技に興味があるという方は、ぜひ劇団に所属する選択肢もおすすめです。
ワークショップ
もう一つは、ワークショップに通いつつオーデションを受ける手段。
個人で開設しているものから事務所と提携したものなど様々なワークショップがありますが、他の学校や養成所に比べて授業料も安く気軽に学べるのがメリットです。
また、タイミングによってはオーディションを紹介してもらえるケースもあるかもしれません。
ただ、学校や養成所以上に特定の授業カリキュラムしか扱わないケースが多いので、入る際はどういったものかを見極める必要があります。
独学ルート
上記で紹介した劇団やワークショップも一つの選択肢ですが、今の環境じゃ通えないという人も多いはず。
僕も、専門学校に通う前なんかは「少しでも何かしておかないと…」という焦りからよく声優関連の書籍なんかを読み漁ったりしました。笑
しかし、これから目指す人にとっては独学の可能性も大いにあると思います。
独学で所属した実例
独学でデビューした声優さんのインタビュー。
→(アオハルさんより)
小学生の頃に劇団に通っていたとはいえ、声優学校に通わずオーディションを突破しプロになられたということ。
独学と学校、それぞれのデメリットを結崎さんなりに挙げてらっしゃるのが興味深いですね。
金銭面や家庭の事情など、現在でも同じような理由で学校に通いたくても通えない人にとっては希望が持てる内容ですね!
独学について
声優を独学で学ぶとなると「難しそう…」と思う人もいるかもしれません。
確かに、面と向かってレッスンを受けたりすることができないぶんかなりの弊害はありますし、自分自身で信頼できる情報をしっかり見極めないといけません。
しかし、ここ数年でオンライン学習はかなり進み、文章だけでなく音声や映像などでかなり詳しいことまで学べますよね。
それぞれの内容にもよりますが、これまで挙げてきたような学び方よりも低コストで時間や場所の制限も比較的厳しくないものが多いです。
独学でも成長できる?
僕が専門学校に入った当時、同じ同期の子で未経験ながらすでに発声や滑舌などそれなりにレベルの高い子がいました。
そして、すぐにオーディションに受かってて当時びっくりしたのを覚えてます。笑
なんでも、高校を卒業して1年独学で学んでから専門学校に入ったとのこと。
その子は専門学校に入ったのちに結果が出たとはいえ、独学でも努力次第で成長できるということです。
独学に向いてる人
あくまで個人的な意見ですが、個人でも伸びる人というのは「行動」できるのが大前提だと思います。
どんなことを見て聴いて学んだとしても、結局自分で行動して実感したことが身に付くはずです。
「ああ、あのときの意味はこういうことだったんだ」とか。
あわせて、耳が良く感性が鋭いか。
これは才能かもしれませんが、当然成長スピードも速いです。
例えば、100の情報を10理解できる人と80理解できる人では大きな差がありますね。
やはり、独学に向いてる人は個人でも成長できるし、そうでない人は行動せざるを得ない環境へ行き人から直接影響を受けた方がいいと僕は思います。
まとめ
毎年多くの志望者が学校や養成所を選択するなか、あえて独学の道を進むのは相当な勇気と覚悟が要りますよね。
とはいえ、今となっては決して不可能ではないことも確か。
僕自身独学だけで所属したわけではないので大それたことは言えませんが、結崎さんの記事を見て、独学はより自主性が大事だと感じました。
また、これからは独学→SNS等で人気を集める→オーディション合格みたいな流れももっと増えてくるかもしれませんね。
学校に通うことと同じように、独学にはそれ相応のメリット・デメリットがあることを理解しつつ参考にしていただけると幸いです。
以下の記事では、こちらで書いた内容に関連した心構えや練習について紹介しているのでおすすめです。
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