学校・養成所へ通えない声優志望者が上手くなるための方法

業界・進路対策

声優になるためには一定のスキルが必要ですが、「どうやったら成長できるの?」と漠然と悩む人も多いのではないでしょうか?

また、学校に通えていないけど何をしていいのかわからない…。

今回はこういった疑問にお応えする記事を書いていこうかと思います。具体的な練習法というよりは、声優になるための思考法や計画といった内容です。

主に、僕が専門学校・養成所で学んだ知識や経験から、練習に取り組むにあたっての効果的な実践方法などをお伝えできればと思います。結果プロダクション所属まで出来たので、これはぜひおすすめしたい内容です!

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基礎を継続しよう

効率的に成長するには、とにかく地道に一歩一歩積み上げていくことです。一見遠回りに思うかもしれませんが基礎が大切ということ。

「基礎ばかりで早くプロになれるの?」「辛いことは苦手…」

確かに基礎ばかりだと正直きついですよね…、ですが肝心なのは基礎を続けるクセをつけることなんです。

継続は才能と言われるように、これができるようになった人は一つの才能を手にすることになりますし、長期的にみると、継続できる人とできない人では将来的に大きな差が生まれます。

  • 継続するクセをつける=基礎力・忍耐力・継続力が身につく

未経験者にありがちな注意点

少し話が逸れますが、特定の養成機関などに通えていない人がやってしまいがちなことが、テクニックに偏った練習です。

例えば、声優に必要な要素を4つのカテゴリーに分けてみると。

フィジカル発声・滑舌などの筋力やコンディション(体調)の維持
テクニック声優として必要な表現力・スキル等
メンタル忍耐力や持続力
アイデア思考法(理念)や知識、ビジネス力

テクニックの練習とはいわゆる実践的なトレーニングですが、はじめからここばかりに時間を割いてしまっていては効率的に伸びませんし、寧ろ逆効果なんてこともあります。

僕が養成所時代にも、いわゆる台詞回しの音だけをコピーしたようなクセを付けている人がいましたし、僕自身もそういった悪いクセがあったんです。

演技は感情ありきのものです。

声優として活躍される浪川大輔さんに関する記事の一文から。

ただし、「バラエティ番組に出たい」「ステージに立って歌って踊りたい」という声優志望者はマイナスのスタートだと説明する。

「時代が変わっても、求められる声優は昔と変わりません。まずは、お芝居を勉強して、しっかりと基礎を作ってほしい。それに付随して自然と仕事がメディアミックス化していくんです」

引用:東スポweb ”日本一忙しい”浪川大輔が明かす声優業界2つのNG
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/1222483/

声優志望者に対して、基礎が大切ということを仰っていますが、もう一つ注目したいのは声優志望者にありがちな思考です。

どういうことかというと、「番組に出たい」「歌って踊りたい」というイメージのままでいては、それこそ日々の練習が実践練習や真似事です。

憧れは大切ですが、この思考そのものを日々の練習に持ち込むとマイナスに作用しかねない可能性があります。

表現力・歌唱力・トーク力・スタイル・容姿…、声優に求められることは増えていますが、根本の基礎(土台)を築かなければそれこそ「口先だけの声優」になってしまいますよね。

思考の転換

「早く声優の勉強がしたい」「学校に通えないから何もできない」こう考えて自分で自分を縛るのは毎日がもったいないことです。

今の環境でも声優を勉強できるヒントが身近に溢れているかもしれません。

例えば、学校生活や私生活から思考を変え今の環境を強みに変えてみると有意義な毎日になるはずです。

犬が大好きで散歩が日課であれば、それをとことん突き詰めても面白いです。

いつかは犬と話せるかもしれません、というのは冗談ですが笑、犬の反応、習性や感情、街の声、景色、散歩ですれ違う人、どんな人が犬に興味を持ってどんな反応をしているのか、など。

すべてを「声優になるために」と考えると、自ずと日々の生活からヒントが生まれてくるはずです。

  • 日々継続すること
  • 得意を特技にする
  • 物事や人に興味を持つ

継続は心を強くし、特技を身につけることは将来あなたの個性やアイコンになり、様々なことに興味を持つと知見が広がります。

犬と話せる声優なんていたら僕ならとりあえず覚えます。

「今の環境」はあなたにしかない学びの場であり、声優学校へ行ったら専門的な学びなんてたくさんできますし、僕も今更ながら、学生時代にもっと自分にしかできない経験しておけば良かったなぁとか思うことがあります。

演技の世界も、業界の付き合いも、決してスキルや目に見える要素だけで結果が出るわけではありません。先ほど書いた4つの要素や魅力的な個性があってこそ輝ける世界だと思います。

情報に流されない

スマホが普及したことにより、多くの声優志望者が養成機関に入る前にあらゆる情報を共有できます。これは今の時代だから言えることかもしれませんね。

「今はこんな声優が売れてる」「アニメに適した声はこう」「オーデションは〇〇するべき」

便利といえば便利ですが、裏を返せば怖いです。

いざ学校や養成所に入ったら、周りには同じような考えを持った声優志望者がほとんど…。

これは僕の経験も含まれていますが、近頃の生徒はみんな優等生のように賢いという印象、とはいえ本心はわからないし個性があってもなかなか見えません。(見せない?)

良く言えば真面目ですが、正直人間味に欠けてもったいないなとも思うんです。

何が言いたいんだよって話ですが、結局、情報に流されすぎると考えや生き方まで同じになってしまうってことです。(こればかりが原因とは限りませんが)それは良くもあれば悪くもあるのかなと思います。

このブログや記事の内容だってそうで、僕自身、情報を発信している側ですから正直参考にして欲しい部分はすごくあります。ですが、ここに書かれていることが必ずしも正解ではないし他の情報だってそうで、どれを切り取って自分のものにするかをよく考えることはすごく大切だと思います。

今の流行りやこれまでの常識が必ずしも正解とは限りませんし、世間が白でも現場は黒だったりします。すべてを同じにする必要はないですよね。

まとめ

まだ学校へ通っていないという人のために、声優になるための考え方や注意点を書いてきました。

業界に踏み込んでいないからこそチャレンジできることがたくさんありますし、思考を縛られることもないはずです。だからこそ自由な思考で、そして今を大切に過ごしてみてください。

あわせて、こちらの記事で基礎を中心に具体的な練習法について紹介しているのでおすすめです。

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