声優を目指していると「声を作るな」と指摘されることってありませんか?
ですが、具体的にどういうことなのか理解しづらかったりしますよね?
自分では作ってないと思っていても、いざ直す場合どうしていいのかわからなかったりしますが、実はこれ、考え方をちょっと改めて練習するだけで簡単に改善することができたりします!
というわけで、この記事では、声を作らないために知っておきたいポイントと実践方法をご紹介します。
最も大切なのは心の使い方。ここを押さえて自然な演技を心掛けてくださいね。
声を作ってしまう原因
よく、「最近の新人は声を作りがち」と言われることがありますよね。
今声優を目指している人の中にもこうしたことに悩む人も多いのではと思いますが、よく声真似をする人は特に注意です。
確かにそっくり真似るテクニックは上達するかもしれません。しかし、音ばかりを聴き取るクセを付けてしまうと演技においてはどこか薄っぺらさが出たり嘘っぽくなってしまいがち。
声を作るなと言われてもどう直していいのか…。そのプロセスがわかれば簡単ですよね?
それでは、以下で具体的にご紹介していきます。
声を作らないためのポイント
よく、プロの声優さんの演技を聴いていると、ものすごくパワーやエネルギーを感じることがあると思います。
自分の演技と比べてみると、使っている声のレンジも広く声量も圧倒されますよね?
ですが、表面的な音よりも、なぜこういう音になっているのかに注目してみてください。
5W1Hを考える
例えば、5W1Hを書き出しすのがとてもわかりやすい方法です。
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:だれが
- What:なにを
- Why:なぜ
- How:どのようにして
特に、なぜ(When)このセリフを言ったのかに注目し、そこにはどんな心情やイメージがあるのかを深く掘り下げてみることが大切です。
こうしたバックボーンがあるだけでも、セリフを口にするときの意識が変わってくるはずですよ!
声よりもまずは心を優先
音に囚われすぎると、とかくオーバーな演技をすれば良いと思いがちですが、そこには演じる上での根拠が必要だったりします。
僕も散々注意されたことですが、理由もなく声は出ないし、感情は湧いてこないということ。
例えば、本当に驚いたなら、気持ちが動いて、体が反応して、声が出るものの、それを音だけで真似ようとすると気持ちや体の反応というものが抜けていますよね?
頭で理解するのは難しいかもですが、実際に比べてみるとわかりやすいはずです。ちょっとしたことですが、根拠がないものは深みやリアリティに欠けてしまうので、まずは心を整えてから一つのセリフに対しこだわってみてください。
どうしても感情が湧いてこないときは、まずは体を作ってみるのがおすすめです。
例えば、怒りたいときは、体を緊張させ思いっきり力を入れると何だか自然とイライラしてきませんか?最高潮に達したら自然と声すら出てしまうかもしれません。
心と体が作られて初めてリアリティのある声になるんです!
はじめは時間がかかりますが、何となくたくさんのセリフを喋るよりもはるかに身になるかと思いますよ。
心が変われば音が変わる
心と体が動いたセリフは、口先だけのセリフに比べて圧倒的に違います。
ポイントは、音を変えようと声を作るのではなく、音を変えようと心や体を変える意識でいることが大切かなと思います。
そうすることで、自然と音も変わるし、口調や語尾といった微妙なニュアンスまで変わるはずです。
「怒るってこうかな?」など、頭で考えて喋るクセから、心と体を変えるクセをつけることで声を作ってしまうことから脱却できると思うので、ぜひ意識しながら実践して見てくださいね。
音として伝わらなければ意味がない
ここまで「心や体を変えよう」と書いてきましたが、なんだかんだで音の変化が大事だということも付け加えたいと思います。
実際のところ声優は、現場で体も動かせなければ、瞬時の対応力も重要だったりしますし、さらに言えば、些細な音でさえ細かく指摘されがちです。
結局のところ、こうした条件の中、音によって違いを出せなければ変わったことにはなりません。
いくら「自分は変えたつもり」「心情を変えた」からといって、音が変わらなけれなければ意味がありませんよね?
声だけで判断されてしまうのは仕方のないことですが、声優だからこそ、この微妙なニュアンスを瞬時に変化させられることが現場での対応力だったりします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
作った声にならないためには、心と体という根拠がなければいけませんし、結果としてしっかり相手に伝わる音であることがとても大切です。
はじめは時間のかかる作業ですが、繰り返していくたびに心の切り替えや対応力も向上するはずですよ!
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