【現場で活きる】声優・ナレーターの初見読み上達法

練習法

みなさんは「初見読み」という言葉をご存知でしょうか?

声優やナレーターを目指す方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。

言葉の通り初見読みとは、その場で渡された原稿など、初めて見る文字を声にして読むことなんですが、声の仕事をする上ではこのスキルはとても重要なんです。

台本や原稿を読むときにとちってしまう人も多いのではないかと思います。

というわけで、今回は僕がこれまでにやってきたおすすめの初見読み対策と練習法をご紹介していきます。

ぜひ原稿読み上達に向けて活用してみてください!

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初見読みができるとどんなメリットがあるの?

オーディションの場合、課題の原稿をその場で手渡されることがあります。

ある程度目を通せるケースもありますが、大抵の場合すぐに「はい、お願いします」という流れです。笑

また、仕事場では原稿や台本の修正が入ることはよくあるし、当日に原稿が仕上がり収録直前に渡されることだってあるんです。

同じように学校や養成所などでも、はじめて見る原稿に対して読み間違えた!という人もいると思うけど、そういうときこそ初見読みが役立つんです。

現場でもオーディションでも素早く柔軟に対応できる人の方が印象はいいわけで、大切な場面で命運を左右するので上達すれば大きなメリットになるはずです!

オーディションに関してはこちらの記事もおすすめ。

初見読みの対策

「じゃあ、おすすめの対策は?」ということで。

僕が思う、スラスラと読める2つの大きなポイントはリラックス先読みです。

どういうこと?と思うかもしれないので、以下で解説していきます。

リラックス

パッと渡されて読めない原因の一つは緊張です。

原稿を読むことに慣れないうちは焦ってしまいがちなんですよね。

特に経験が浅い人のほとんどは、読むスピードが速いし間をあけずに読むなあと僕は感じます。

ましてや初見の文章で誰かに見られていると思うと自分のペースは乱れてしまいますよね。

最初は上手に読むことは意識せず、いつもの半分くらいのスピードを意識して丁寧に読みましょう。

僕の場合、スタジオに入ったら一度無心になり鼻先に意識を集中してたっぷり深呼吸をしています。

文章に慣れてくれば自然と焦らずに自分のペースで読めるようになりますよ!

先読み

先読みとは、その名の通り文章の先を読むことです。

声に出して読みながらも、その先の文章を目で追うこと。

うーん、同時進行なのでこれが結構大変なんです。笑

先ほどと同じように、慣れるまでは焦らずゆっくりと2つの同時作業を行ってみてください。最初は黙読だけでもオッケーです!

ポイントは、視点を文字に拡大せず少し顔を引いて俯瞰して原稿を見ること。

これだけで改行の際の視点の移動も少なくて済むし、次にどういった展開が来るかもなんとなく視界に捉えることができるはずです。

また、喋っていて句読点などで間を取るときは少し時間に余裕ができるので、こうしたタイミングをとって先の文章に目を通しておくのもおすすめです。

初見読みのコツ
  • 読むまえに深く呼吸をしてリラックス
  • 「ゆっくり・丁寧」を意識
  • 文章は俯瞰で捉える
  • 間のあるタイミングを活かす

以下では、先読みにも活かせる原稿チェックについて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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おすすめの練習法

なんとなく方法がわかったところで、次に初見読みにおすすめの練習法をご紹介!

手軽に実践できるのでぜひ実践してみてください。

やればやるほど、継続して行うほど、確実に文字慣れします。

新聞を読む

例えば毎日1ページ(30分程度)と決めて声に出して読むといいかもしれません。

読み間違えたら文の頭からやり直すなど、内容を理解しながら集中して取り組むのがおすすめです。

なぜ新聞がいいのか?
  • 幅広いジャンルの記事
  • 縦読み・横読み両方の文章
  • 文字が凝縮され、改行もあやふやなため練習に効果的
  • 社会情勢や時事ネタなどが知識になる
  • 地名や人名など、普段あまり触れない単語を学べる

慣れてきたら、記事の雰囲気に合わせて声質や読みを変えてみるとより実践的に練習できるはずです!

日常生活で目にする文字を読む

初見読み上達のコツは、とにかくたくさんの文字に触れることです。

現在はスマートフォンやパソコンからあらゆる記事や原稿をチェックすることも可能ですよね。

僕の場合、帰宅時はあえて一駅前で降りて歩いていたこともあったけれど、いろいろなところに目を向けると意外とたくさんの広告や店名、標識に案内板、さらには音まで入ってきます。

さすがに大きな声で読むのは憚ると思うので、小さな声でも口ずさみながら読んでみたり、ときには帰るルートを変えてみるのもおすすめ。

また、カタカナが苦手であればカタカナの多そうな場所・ものに触れてみるのも大事です。

慣れてくると、原稿を見たときになんとなくその概要を把握できちゃったりもします。

まとめ

というわけで、今回は初見読みの上達法についてご紹介しました!

ここで紹介した内容は、僕が過去にやってきた対策や練習なので、みなさん自身にあったやり方を探してみるのもいいかもしれません。

まだまだ紹介したいポイントはあるけれど、まずは原稿に慣れるということを念頭にぜひ初見読みをマスターしてくださいね!

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