【リップノイズ】原因と抑える方法を徹底紹介

練習法

声の仕事をする方なら一度は経験したことのあるリップノイズ。

収録においては、リテイクの原因にもなってしまうくらい意外とこの音をマイクが拾ってしまうんですよね。

せっかくうまく喋れたとしても、ちょっとの音で台無しになってしまうのはもったいないですよね?

僕も同じように、何度かこの経験からリテイクをすることがありました。

というわけで、日頃声の収録をする筆者なりに、今回はリップノイズを抑える対策を紹介していきたいと思います。

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リップノイズとは?

「そもそもリップノイズってなに?」と思う人もいるはずなのでここで簡単に紹介すると、リップノイズとは口動かすことで起きてしまう音です。

喋るときに、唇を開いたときに起こる「パッ」という音や、口の中での「ペチャ」「クチャ」とした音が聞こえることってありますよね?

こういう声とは関係ない音がリップノイズと呼ばれ、収録中自分ではあまり気づきにくい音だったりしますが、マイクを通して聴いてみると案外はっきり聞こえることがあるんです。

ディレクターやミキサーの人たちにとっては、リテイクや編集といった作業の手間にもなるので結構嫌がられるし、人によっては小さい音でもチェック対象になったりするので、一回指摘されると結構シビアに意識されたりします。

もちろん人間である以上、リップノイズを完全になくす喋り方というのは難しいし、その日の環境や誰と仕事をするかによっても影響されますが、それでも周りの演者やスタッフになるべく迷惑がかからないように、あらかじめ対策することでリップノイズを抑えることは可能。

というわけで、以下で具体的に紹介していきます!

リップノイズの原因

リップノイズは、口内の乾燥と糖分、舌の使い方が主な原因です。

  • 乾燥
  • 粘着性のある唾液
  • 糖分
  • 緊張
  • 舌の使い方

朝起きたときって唾液の少なさから口の中が乾燥してると思うんですが、そんなときほど口内ってベタついていますよね?

食後などに関してもそうですが、このとき口内にはたくさんの細菌が増殖しています。

菌が繁殖したままだと口の中がベタついてしまうので、わかりやすくいうと細菌が繁殖しやすい状態をいかに防ぐかがリップノイズを抑えるポイントになります。

また、緊張するほど分泌される唾液は粘着性のあるものに変わってしまいますし、舌などはとくにリップノイズを出しやすい原因だったりするので、日頃から口の中を清潔に保つこと、適度な潤いがある状態を意識しましょう!

リップノイズ対策法

歯磨き

歯磨きを行うだけでも、口の中のベタつきは大幅に解消されます。

また、細菌がたまりやすい歯間や舌なども専用ブラシで定期的に清潔にしておきたいですよね。

とくに食後など、口の中がベタついたときには必ず行う習慣をつけておくのがおすすめです。

マスクの着用

コロナショックで一気にマスクへの関心が高まったご時世ですが、日常的に声のお仕事をする方にも欠かせないアイテムだったりしますよね。

風邪予防のためというのはもちろんですが、喉や口の中の乾燥を抑制してくれるアイテムでもあります。

とくに冬場の乾燥シーズンでは、鼻呼吸のクセをつけマスクをするだけでも喉や口の中を乾燥から守ってくれます。

リップクリーム

唇の乾燥対策にはリップクリームがおすすめですね。

とくに冬の乾燥シーズンになると何かと重宝するかもしれません。

高保湿で油分のあるものから肌に適したものを選びましょう。

水分補給 (水)

収録前など、もっとも手軽に行えるのがこまめな水分補給ですね。

僕もいろいろ試してみたんですが、個人的に糖分を含まない「水」がおすすめ!

好みにもよりますが、冬場などリラックスしたいときはあったかい「ほうじ茶」もありかなと思ってます。

おすすめの飲みものに関しては以下の記事にまとめてます。

無糖ガム

唾液を分泌し口の中を潤すという意味では、ガムを噛むのもおすすめ。

おまけに、脳が活性化し集中力が高まったり、多少なりとも口を動かすトレーニングにはなるはずです。

もちろん、糖分のない無糖のものがおすすめですが、噛んだ後は口の中を水で流しておくといいかもしれません。

リラックス

先ほども少し触れましたが、過度な緊張は口の中が乾燥するだけでなくあらゆるパフォーマンスを低下させてしまいます。

緊張を感じたときには、発声の前にゆっくり深呼吸してみましょう。

【おすすめリラックス法】

  1. 目を閉じて鼻先に意識を集中
  2. 7秒間:鼻から息を吸う
  3. 7秒間:口から深く息を吐く
  4. 呼吸は細い糸をイメージ

それでもリップノイズが出てしまうときは…

ここまでいろいろ書いてきましたが、いくら対策をしてもリップノイズが出てしまうときだってあるんです。

そもそもリップノイズが出ていても、マイクの収音レベルや距離によって気になる音かどうか?の判断は変わってきます。

練習によって自分自身の声量を上げたりマイクとの距離を必要以上に縮めないことも、リップノイズが入ってしまうのをうまく回避するコツでもあります。

また、唇同士や舌が軟口蓋から離れる瞬間など、どういったときにリップノイズが起こりやすいかを知っておくと、一度失敗しても対策が立てやすくなるはずです。

日頃から、自分自身のコンディションと合わせて、柔軟に対応できる方法を把握しておくといいですよ!

まとめ

というわけで、今回はリップノイズの原因と対策法についてご紹介しました。

リップノイズといえど、いざ収録となれば侮れないですよね。

ここで紹介したもの以外にも、いろいろな方法の中から自分に合ったものを取り入れて日常的に対策することが大切だったりします。

日々の習慣から収録日・収録前の行動などなど、自分の体と向き合いながらルーティン化していきましょう!

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