プロ声優になるために避けては通れない道が滑舌練習です。
「何でうまく言えないんだ…」「またサ行が…」
何度もトチってしまうと自分自身にイライラしますよね。
僕も滑舌には苦戦しましたし、どうしても苦手な言葉や文字って誰にでもあるんですよ…。
しかし、この記事で紹介する方法をコツコツ実践すれば確実に滑舌が良くなります。
事実、以前の僕も滑舌が良くなり声優プロダクションに所属するまでになれました。
というわけで、今回は滑舌が劇的に改善されるおすすめの方法をご紹介!
「本気で治したい!」って方はぜひ試してみてくださいね。
滑舌練習の隠れたメリット
そもそも滑舌を良くすることにどんなメリットがあるのか?
「声優の基礎」ともなる滑舌を良くすることで、実は様々な効果があるんです!
以下で、滑舌練習によって効果が出る隠れたメリットをご紹介していきます。
マイク乗り
あまり知られてないことかもしれないですが、滑舌が良くなると「マイク乗り」が良くなる効果があります。
マイク乗りとは、マイクを通したときに自分の声が際立って聞こえることで「音抜けが良い声」とも言われます。
もちろんマイクの性能やもともとの声質にもよるけれど、口が開くことで自然と音が明瞭かつトーンが明るく出るようになり、BGMに埋もれたりこもって聞こえなくなるってことなんです。
このポイントについては、以下の記事で深掘りして紹介しています。
パフォーマンス全体の向上
声に出して喋るとき、どうしても滑舌に苦手意識があると内容が入ってきません。
苦手な単語や専門用語なんかは本当に厄介です。笑
ですが、つまずく回数が減ることで自然と苦手意識がなくなります。
喋っている最中に、この意識を減らせることで全体のパフォーマンスが安定し原稿や映像に集中できるというわけです。
本来の演技や映像に合わせることに意識が向かうため、滑舌といえどその相乗効果は意外と大きかったりしますよ。
不自然さがなくなる
滑舌が悪いうちはどうしてもはっきりと喋ろうとしがちで、やりすぎるとぎこちなさや不自然さにつながります。
よくあるような、AIやロボットが喋るような感じ…。
もちろん、緊張から無意識に出てしまってる人もいるかもしれませんが、レッスンで「喋りがカタイ」と指摘されたら、ちゃんと読もうという意識から脱却しリラックスしましょう。
本番では、練習してきたことしかできないので等身大の自分で挑むしかないんです。
先ほどの苦手意識につながりますが、こうした緊張や硬さをなくす上でも滑舌練習は大切です。
若くみられる
年齢は口周りに出やすいと言われますが、表情の筋肉が落ちてくると頰がたるみシワの原因にもなります。
しかし、滑舌練習によって口輪筋や頰筋など口周りの筋肉を鍛えることで、表情が豊かになり若くみられることにもつながりますよ。
表情筋については以下の記事がおすすめです。
滑舌改善法
おすすめの練習法をご紹介する前に、僕がこの練習をはじめたきっかけや経緯を書きたいと思います。
そんなのいいよって方は飛ばしていただいて構いません。笑
当時の僕は、専門学校に通いたてで声優を目指したばかりで、サ行とラ行をはじめ母音の「a」「i」「u」「e」「o」が不明瞭でした。
原因は、全体的に舌の使い方や口を開けるクセがついていないことだったし、おまけに声も小さくフワフワした感じや聞きとりにくい印象を与えていたんです。
そのため、授業中に滑舌が甘くなりやり直しをさせられる場面もありました。
そんなときに、ある講師から紹介されたのが以下で紹介する方法です。
同じ悩みを持っている方にはかなり効果的だと思うので、なるべく継続して試してみてください。
以下の記事では、母音の正しい発音の仕方について詳しく解説しているのでこちらもおすすめです!
超効果的!おすすめ滑舌練習とアイテム
滑舌練習で、とにかく効果的に練習したい!という方にぜひおすすめなのが「滑舌棒」を使った練習です!
僕の場合、こんな感じの丸い割り箸を代用して練習してました。
これを横向きに奥歯でくわえて喋るだけです!
「外郎売を一回言い切るまで」「ア行〜ワ行までを〇セット」というようにその日の課題を決めて行うといいですよ。
いろいろ試した中でこれがめちゃくちゃ効果的なんですが、くわえてるときは言葉が言いづらく、唯一欠点は、口が痛くてやりすぎると口角炎になったりします。笑
なので、はじめは5分や10分を目安に休憩するといいかも。笑
正直ツラい…という方には、そこまで負担のない「Be-Vo」のボイトレグッズがおすすめです。
こちらの方が練習できるバリエーションも豊富で負担が軽いので、入門的な意味でもありな気がします。
手軽にできる滑舌練習
滑舌棒を使う以外にもっと手軽にできるのが舌トレーニング。
舌には「舌筋」と呼ばれる筋肉があるように、口周りと同じく鍛えなければ思うような働きをしてくれません。
以前、テレビでアナウンサーの方が紹介していた方法ですが、やり方は舌を口の中で楕円を描くようにぐるぐると回すだけ。
時計回り、反時計回りにそれぞれ20回ずつ行えば舌の動きが良くなりますよ!
特に「タ行」や「ラ行」が苦手な人におすすめで、外出先や公共の場などで声を出さずにできるのが魅力です。
舌トレに関するおすすめの著書はこちら。
手軽にできる滑舌対策
冬場など寒い時期になると、どうしても口周りの筋肉が硬直しがちですよね。
そんないざ喋る前におすすめなのが、頰筋や口輪筋をほぐす運動です。
両頰に手のひらを当てぐるぐる20回試してみてください。
こちらも手軽にできて、口周りの緊張や硬さを和らげる効果があります。
ほかにも、暖かいものを頰に当ててみるのもおすすめですよ!
自信を得ると劇的に変わる
昔の僕もそうでしたが、滑舌を散々指摘されると嫌というほど自覚してしまってイライラするし自信もなくなるしで辛いですよね。
ですが、ふと褒められたり指摘されなくなってくると、いつの間にか自信が湧いていたりもするんです。
何が言いたいかというと、ここで紹介した練習によって滑舌は改善されますが、やはりメンタルの部分も大きいということです。
僕の経験上、やっぱり自信がつくと自然と前へ(相手)へ声を出そうという意識になったり、芝居自体の表現も大きくなっていきます。
そして何より、原稿を読んだりセリフを喋ることが楽しくなってきます。
しばらくは実感がなくても続けていれば必ず成果は出るし、それを自覚したときはじめて自信につながります。
まとめ
滑舌練習は基礎トレーニングなだけに、やった分だけ目に見える効果や自信に繋がっていきます。
しかし、誰しも年齢を重ねるごとに筋肉はどんどん衰えていくので、こうした練習を日々続けていけるように頑張ってくださいね。
他にも、こちらの記事で基礎練習を中心に紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!
スポンサーリンク
コメント