みなさんは自分の声が好きですか?
こう聞かれて、好き!と答える人って意外と少なかったりするんですよね。
「自分の声が嫌い」「自分の声が気持ち悪い」こう感じている人って結構多いのかもしれません。
昔、僕が声優学校へ通っていた頃、周りでも同じような悩みを抱えた人がいて、僕自身も自分の声に自信が持てない時期もあったんですよね…。
でも、それぞれ人の声をじっくり聞いてみるとわかるんですが、普通じゃない声なんて存在しないと思うんです。
なんだか開き直りの答えですが(笑)、みんなそれぞれに何かしらの個性があるんですよね。
僕自身、声の仕事をしていて、今では「この声で良かった」とすごく思えるようになっていて。もちろん、簡単な方法だけではないけれど、誰でも実践できて確実に声が良くなる練習方法です。
そして、自分に自信が持てるようになると積極的になれて気持ちも明るくなるんですよね!
というわけで、今回は、自分自身の声を「嫌い」から「好き」に変えるいくつかの方法をご紹介していきます。
自分自身の声に悩みを抱える方は、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。
個性を受け入れよう
みなさんの中には、「特徴的な声だから」「個性のない声だから」など、自分のそもそもの声が嫌いという人も少なくないはず。
ですが、声は持って生まれた個性であり、自分自身の声質というのは変えることができません。
これらは、他人と比較することで生まれてくる悩みであって、仮に否定する人がいても気にしなければいいんです。
特徴的な声も環境を変えればその声が活かされるかもしれないし、個性がないと感じる声も考え方を変えれば聴きやすく馴染みのある声になりますよね。
ただ、どんな理由があっても自分自身を否定してはいけません。
ここで紹介する改善方法とは、声を変えるのではなく、今よりも声を磨くことで自信が持てて好きになる方法です。
声を磨くには地道な努力が必要ですが、誰でもできるトレーニングなのでぜひ実践してみてください!
声を「嫌い」から「好き」に変える方法
①声を知る
まずは、自分の声を聴いて知ることから始めましょう。
普段聴くような自分の声は、体や頭蓋骨の振動によって知覚する音であって、空気の振動によって周りの人へ伝わる声とは若干の違いがあります。
おすすめは、ボイスレコーダーやマイクを使った音声収録アプリなど、できるだけ自分自身の声が明瞭に聴き取れるツールを使って徹底的に確認してみましょう!
明るさ、高さ、ボリューム、響き方などなど、地声(普段の声)と収録した声でどのポイントに違和感を感じるのかを知ることで改善点がはっきりと認識できるはずです。
②耳を鍛える
一見すると、ちょっと遠回りに感じるかもしれません。
ですが、僕の経験上、耳が良いことは自分自身の声を正しく把握し改善する上でとても重要なことだと実感しました。
一説には、「学ぶ」の語源は「真似る」という意味らしく、例えば、声や喋り方を模倣するのが上手いモノマネ芸人さんって歌の上手い人が多いですよね。
日常の音を敏感に聴くクセをつけることで、声や喋り方の違いにすんなり気づくかもしれません。
耳の鍛え方について、具体的な方法は以下の記事を参考にしてみてください!
③腹式呼吸を身につける
ここからは、各ポイントごとに改善点を解説していきます!
「声が小さい」「語尾が尻すぼみに弱くなってしまう」という方は、お腹を使った呼吸と発声を見直してみてください。
喉を使った発声の場合、か細い上に喉まで痛める原因にもなってしまいますが、正しい発声ほど音圧も増し安定した芯のある声が身につきます。
地道な方法ですが、腹式呼吸ができると言葉にも説得力が増し、相手の印象が変わることで自信にもなりますよ!
④正しい発声を身につける
発声練習は、声を良くする最も効果的な方法です。
例えば、毎日お経を唱えているお坊さんってとても芯のある良い声をしていますよね。
- 背筋を伸ばて胸を開く
- お腹で空気を支える
- あごを引いて開く
- 軟口蓋に声を当てる
腹式呼吸にあわせ、これらのポイントをおえることで確実に改善されるはず。
とくに、あごを開いて軟口蓋に声を当てる感覚が身につくと、今よりも厚みがあってトーンの明るい声に変わります!
また、人によっては、無意識のうちに慢性的な鼻声になっているケースも少なくありません。
少しの方法で声を劇的に改善できるかもしれないので、ぜひ見直してみてください。
⑤明瞭な滑舌を身につける
滑舌で声が良くなるの?と思うかもしれません。
喋り方や口の使い方には、人それぞれクセが染み付いているもので治すには根気のいるトレーニングですが、発声同様に大きく改善します!
- のっぺり:「あ」「う」「お」など、縦に口を開く意識
- 暗い/こもる喋り:「い」「え」など、横に口を開く意識
鏡を見ながら、普段通り「あ」「い」「う」「え」「お」と喋ったときに、横に開きがちなのっぺりしたクセがある人は縦に開く意識を、反対にもぞもぞとこもるような喋りなら縦に口を開く意識で練習してみてください。
滑舌、とくに母音を良くするだけで、声のトーンが明るくなり今よりもクリアに聴こえるはずです!
まとめ
- 声を知る
- 耳を鍛える
- 腹式呼吸を身につける
- 正しい発声を身につける
- 明瞭な滑舌を身につける
というわけで、今回は声を好きに変えるための方法と改善点をご紹介しました!
人それぞれで悩みはあるかと思いますが、自分自身の声を認めてあげた上で、「知る→考える→磨く」の3つの作業を根気よく続けてみてください。
どんな声も、磨けば必ず素敵な声になるはずです。
スポンサーリンク
コメント