声優やナレーター、アナウンサーなどを目指す人の中には、滑舌をさらに良くしたいという人も多いのではないでしょうか?
自分の苦手なポイントや改善点が見つかるとこれからの練習にもさらに活きてくるはずです。
というわけで、ここでは滑舌練習におすすめな早口言葉や例文をいっきにご紹介していきます。
慣れない文章を中心に集めてみたので、うまく言えるかどうかぜひ試してみてください!
早口言葉・例文一覧
早口で言えるようになることももちろん大切ですが、練習においてまずは確実に明瞭に発音することを心がけましょう。
以下で、あ行〜わ行までを効果的に鍛えられるおすすめの例文をレベル別に紹介していきます。
Easy
後半の「見誤り」「お憐れみ」が難しいですね。
「み・あやまり」、「お・あわれみ」というように区切っていくと言いやすいはずです。
「a」「u」「o」の母音を明瞭に発音するのがポイントです。
一見簡単そうですが、母音「i、a、e」が続いた後の「の」が甘くならないようにしましょう。
「引き抜きにくい」が言いにくい部分ですが、まずは「ひき ぬき にくい」と三分割にして口と頭を慣らすことで改善できるのではないでしょうか?
「生夏豆」がかなり言いにくいところですが、ここは区切らずにスラっと読めるのが理想です。
母音「u」がほとんどで、そこに「t、r、y」など。
特に「ゆ」が「う」にならないように注意です。
こちらは、「a」の母音をしっかり出しつつ、「h、n、b、k」などの子音の切り替えを意識するとボヤけた印象がなくなります。
まずは「yo、bo」を明確に発音することがポイント。
「o」の口が甘いと「e」のニュアンスが混じって不明瞭になりやすいので注意です。
「思う」が「おもー」にならないように。
文章としてはそこまで難しくないので、一語一句意味が伝わるように読むことがポイントです。
Normal
言葉としてはそれほど難しくはないですが、「あか」「あお」で混同しないように次にくる単語をあらかじめ確認するのがポイントです。
「た」と「き」の口の動きをスムーズに、文章を単語ごとに把握するのがおすすめです。
「しゃ・しゅ・しょ」が苦手な人におすすめです。
また、ここでの「い」や「う」は連母音・長母音になるので、「せいさんしゃ」「しゅうりょう」とそのまま発音しないように注意しましょう。
短文ですが「a〜o」まで様々な母音が出てきます。
摘蓼の「で」の音が甘くならないように注意しましょう。
ポイントは後半の「さ行」の間にある「つ」。
「u」の口の形をしっかりとることで「し」と「つ」の音の違いが出てきます。
「た行」が続く場合、どうしてもたどたどしくなりがちなので、口を大きく不自然に開きすぎないことがポイント。
この文章では、「て」「け」など「e」の口の形を正しくとることでトチる回数も減らせます!
「ら行」は最も舌を動かす発音になるので、うまく言えないときは舌のトレーニングをした後でリラックスして喋るといいですよ。
「る」「り」「れ」のときの舌に注目してみましょう。
Hard
かなりややこしいうえに混同しやすいので、一つ一つのセンテンスを区切った方が言いやすいです。
「u」の音をしっかり発音しつつ、「しゅきゃく」で噛まないようにしましょう。
「しゅ」がしっかりと無声化になることも大切です。
文字のほとんどが「か、こ、が、ご」で、母音も「a」「o」が主体です。
また、ここでの「が」や「ご」はすべて鼻濁音「か゚」「こ゚」になるので、鼻から息を抜いて発音できるようにしましょう。
こちらも鼻濁音が混ざった文章です。
接続詞の「が」はすべて「か゚」になるので文章の区切りに気を付けて練習してみてください。
各音の発音はもちろんですが、「しきし」や「しきち」、「しきじ」や「しじみ」など混同しやすい単語が並ぶので、視覚に騙されないようにしましょう!
ひらがなにすると「し」ばかりですね。
「し」の音が消えてしまわないようにブレスと前歯の開き具合がポイントです。
早口で繋げてしまいがちですが、上記のように意味が伝わるように文章を区切っていきましょう!
3つのポイントが難関ですね。
「きょかきょく」では「か」の「a」の母音の口の形をしっかり意識することがポイントです。
「とっきょきょく」では、「k+y+o」が2回続き、「こっこきょく」では、「k+o」の後に「k+y+o」というように、それぞれの口の動かし方を覚えると喋りやすくなります。
どうしてもトチる場合は、以下のように書き換えてみると言いやすくなりますよ。
とっきょきょ か きょく のうしょうむしょうとっ きょ きょく にほんぎんこうこっ こ きょく
長文でなおかつ似たようなひらがなで混同しやすいので、それぞれを区切って練習してみるのがおすすめ。
前の口の形のまま「ぴょ」が「ぽ」にならないように注意しましょう。
滑舌をさらに良くするアプローチ
早口言葉をスラスラと言えるようになるには、何と言っても滑舌の上達ですよね。
とはいえ、なかなか上達できない人にみられるのは、同じような練習を繰り返している場合が多かったりします。
もちろんオーソドックスな練習もありですが、基本的な口の動かし方を見直したり、ポイントを絞った練習によって負荷かけることもものすごく大事になってきます。
日本語のほとんどの語音で使われる母音(a〜o)や、唇や歯の位置、舌の動きで音が作られる子音など、それぞれを重点的に鍛えることで滑舌が大幅に改善されるかもしれません。
”噛まない”ためのテクニック
あわせて、噛まないためには目で文字に慣れることも大事なポイントです。
僕がこれまで実践してきた方法ですが、こちらは現場やオーディションなどいざというときにも役立つ実用的な原稿チェックの仕方です。
まとめ
というわけで、今回は滑舌練習のための早口言葉をご紹介しました。
あまり目にしたことのない文章もあったかもしれませんが、慣れていないものほどうまく言えないものですよね?
ですが、繰り返し言葉にして練習したり、少しの工夫によって改善できるコツもあったりするので、ぜひ明瞭かつ滑らかにを意識して取り組んでみてくださいね。
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