これから声優を目指す方の中には、声優学校での生活に対しての不安を抱えることも多いんじゃないでしょうか?
最近では、実際のレッスン風景や卒業生のコメントなどによって学校生活も昔に比べるとかなりオープンになってきましたよね。
それでも、実際に通ってみるとこんなに違うのか!といった驚きや悩みが出てくるもの。
僕自身も当時通っていた専門学校では、2年間を通して数々の悩みや不安を抱えながら日々を過ごしていました。
というわけで今回は、これから声優学校への入学を検討している方々へ、僕が実際に通ってみて感じた学校生活の悩みの数々をご紹介したいと思います!
個人的なものもありますが、おそらく現在も多くの学生さんが僕と似たような悩みを抱えながら夢を追いかけていると思うので、少しでも学校生活のイメージを掴んでもらったり、現在の不安を解消する手助けになれば嬉しいです。
声優学校に入って感じた悩み一覧
僕自身の体験談が中心なので、声優を志すすべての人が共感できるかと言われればそうではないのかもしれませんが、できるだけ細かく当時のことを振り返りながら紹介していきたいと思います。
以下が、入学前から卒業まで、その時期ごとに僕が感じた悩み一覧です。
【入学前】
- 自分自身のコンプレックス
- どんな学校生活か?
- 人間関係
【入学後】
- 人間関係
- レッスンについていけてるか?
【在学1年目】
- 問題点の改善(セリフや感情解放)
- オーディション対策の悩み
【在学2年目】
- マイクワーク
- マイクを通したときの表現
- 演技の細部について
- 今後の進路
【卒業時】
- 養成所について
- 卒業公演に向けて
悩みといえばキリがないんですが、個人的に思い出深いものを挙げてみました。笑
というわけで、当時の体験談や学校生活で感じたことなどを中心に以下で詳しく紹介していきます!
入学前
まず入学前の心持ちなんですが、例えば進路先が決定して入学が近づくにつれて不安ってどんどん増してくるはずです。
僕は期待と不安の両方があったなあという印象。たぶん多くの人がそうかと思います。
ただ、僕自身目指したときの年齢が22歳だったので年齢に関する悩みが大きかったこと。
また、当時は声優学校で具体的にどんな授業をするのか?人間関係はうまくやっていけるのか?ということも不安の種でした。
もちろん、他にもいろいろあるんですが、入学前は自分自身のコンプレックスとレッスンに対する悩みがものすごくあったなあという思い出です。
今思えば小さなことかもしれないけれど、これっていざ入学する当事者にとってはめちゃくちゃ大事なことなんですよね。
でも、いざ入学してみるとそうした不安は案外すんなり消えてしまってました。笑
詳しくは後述しますが、経験や年齢、自身の性格や得手不得手などなど。これらは考え方次第であって努力でいくらでも挽回できることが多いんです。
そうした僕と同じような悩みを抱える人ほど、ぜひこちらの記事を読んでほしいです。
入学後
実は、声優学校ではクラスメイトとコンタクトをとる機会がものすごく多いんです。
二人でセリフのかけ合い、グループで芝居の稽古をしたり意見を出し合ったりなどなど…。
授業以外で顔を合わせたことの方が多いんじゃないかってくらい学外で練習をした思い出があります。笑
こうした声優学校ならではの環境に身を置くため、人間関係で悩む子も多かったしそれが原因で辞めていくケースもありました。
けれど、「和して同ぜず」という言葉があるように、仲良くしても本来の目標を見失わないことが大切です。
最初は人間関係にも気を遣うけれど、共通の話題も作りやすい環境でもあるので自然と気の合う仲間ができるはずですよ。
僕の場合は、自分は発声や滑舌がちゃんとできてるかな?とか、講師に指摘されたことを的確に修正できてるかな?とか、入学前に抱えていた悩みよりも次第にレッスンに関する悩みのほうが大きくなってました。
今思えば、少なからず悩みや辛さはあったけど、毎日無我夢中になれたことで楽しさやワクワクした気持ちの方が大きかったなあと…。
学校の様子や入学後の体験談は、以下の記事でも取り挙げているのでぜひこちらも参考にしてみてください。
在学1年目
入学して数ヶ月が経つと、さすがに学校生活にも慣れてくるので前述したレッスンに対する悩みばかりだった思い出です。
特に、1年目は基礎が中心なんですが、次第に求められるレベルが高くなって、前回の授業で指摘されたことを改善できてないと講師から厳しく叱られたこともありました。
例えば、僕の場合だと緊張して喋りが速くなったり、感情解放のときに考えすぎて失敗してしまったりなど。
他にも、発声や滑舌の細かい部分で指摘されることもあったのだけれど、とにかく問題点の改善やレベルアップに関する悩みが大きかったです。
また、この時期にはじめてオーディションを受けたけど、クラスメイトの一人がある作品オーディションに合格したこともあって、悔しい思いと同時にオーディション対策を意識したときでもありました。
現在、学校へ通っている方も同じようにいろいろな壁に直面しているはずだし、学校生活が落ち着いてデビューへの葛藤が出てくるのが1年目なのかなと思います。
入学2年目
2年目になると、基礎から発展へと授業のカリキュラムも移行します。
「感情解放」「演技基礎」といったものから、「舞台演習」「アフレコ」その他にも「歌唱」「ナレーション」「ラジオドラマ」などが代表的かもしれませんね。
恥ずかしい話、僕ははじめて台本を持ち映像に合わせてセリフを喋ったときにボロクソな出来だったのは今でも覚えていて、他の生徒の悪いお手本として紹介されたことがありました。
映像を意識しすぎると台本のセリフが飛んじゃって、そこを気をつけていたらマイクに近すぎて吹いてしまい、終わってみれば全く演技に集中できていないという…。笑
それ以降、自分はマイクワークが課題ということがわかったし、ただ演技に集中すればいいってものでもない、さらにはマイクを通して聴き返すと想像以上の棒読みなど…、とにかく数々の悩みが生まれたのを覚えていて入学以来はじめて大きな挫折を味わった気分でした。
僕の場合、自ら進んで厳しい講師の授業を選択してしまったこともあったので、毎回の授業でメンタルが削られ落ち込んでばかりだったんですよね。笑
ただ、その中でもごく稀に褒められたとき。それと、この時期に受けた学内オーディションで結果を出せたのが葛藤中だった僕にとっては大きな自信にもなりました。
最終的にお断りしたものの、声優プロダクション3社から声をかけていただいたのもあったので、1年目にはわからなかった自己PRやパフォーマンスのコツを掴むきっかけにもなったんです。
卒業前
なんだかんだであっという間に卒業が近づき、今後の進路を考える時期に差し掛かってくると、周囲のいろいろな人にアドバイスを求めたのを覚えてます。笑
で、結局自分の実力はまだまだだったので、もう一度厳しい環境でしっかり学びたいという思いもあり養成所への入所を決意。
学内オーディションからしばらくは進路について悩んだけど、養成所にはわりと早いにシーズンに合格することができたのもありがたかったです。
そのため、卒業公演にも集中でき、公演の作品や役柄とひたすら向き合っていたのを覚えていて、毎日のようにクラスメイトと朝練や夜練をしていたのが良い思い出です。
実際のところ、他の友達も進路についてはかなり悩んでいたし、声優の道を諦める子、入所オーディションでなかなか結果が出ない子もいたので、入学前と同じように進路の悩みは誰もが抱えるものだと思います。
また、そうしたことも含めモチベーションやスキルの差が広がっていくので、卒業公演が佳境を迎えるほどクラス全体がピリピリするし人間関係でギクシャクすることもあるかもしれません。
けれど、こういう時期の学校や養成所ではよくあることなんです!笑
どんなことも投げ出さず、真剣に取り組むことで卒業後にまたひとつ自分自身が成長できるはずです。
まとめ
今ではインターネットやオープンキャンパスを利用して学校を知ることはできるけど、やはり実際に通ってみないとわからないことって多々あるはずです。
僕の場合、そうした悩みを克服していった中で積極的に仲間とコミュニケーションを取れるようになったし、学校生活を通じて自分自身が変われたことが何より大きな財産かもしれません。
これから入学を予定されている方々も、今以上に様々な悩みが出てくるかもしれないですが、その壁を乗り越えたときに実感できることがたくさんあるので、日々努力し続けて夢を叶えてください!
他にも、声優・ナレーター志望者向けに進路対策記事を掲載しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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