【第14回 81オーディション】特典の魅力とおさえるべきポイント

オーディション

世間では、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止に追い込まれるなか、「81オーディション」はどうなるのかと不安があったものの、今回も無事開催されることが発表されました。

もちろんたくさんの声優志望者が応募するはずですが、プロダクション・養成所を経験してきた僕からしても、このオーディションの特典の魅力はハンパじゃないなと実感しております。

とはいえ、この魅力に気づかずなんとなく応募する人ほど、もったいないなと思うし、これじゃあ落ちても仕方ないって内容もたくさんあると思うんです。

だからこそ、この機会に参加に対する意識を高めて少しでも合格率を上げる内容を書いてみようと思いました。

というわけで、ここでは「81オーディション」に向けて、そもそもどんな魅力があって、応募の際にはどこを気をつけたらいいのか?を中心に紹介していきたいと思います。

このオーディションに限らず、今後の経験値としても活かせる知識やコツを書いていくのでぜひ参考にしてみてください。

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第14回 81オーディションについて

まずは、このオーディションについてさらっていきます。

すでに公式サイトから知っている人も多いかと思うけれど、ここでも大まかな流れを紹介。

以下は8/1時点での情報です。

主催事務所:81プロデュース

本選開催日:2020年11月22日(日)

場所:東京都内 (予定)

受付期間:2020年8月20日(木)~2020年9月30日(水)

応募課題:プロフィール/写真/セリフ(指定あり)/歌(指定なし)

応募方法:Webまたは郵送

参加費用:¥2,000

参加資格:声優・俳優として、活動するための日本語能力を有し、2021年4月1日現在で中学卒業以上満27歳までの男女。

もちろん感染拡大防止のため「2次選考なし」など、これまでとは少し違った形でのオーディションとなってますが、参加にあたっての応募の方法は概ね例年通りとなっています。

詳しくは、81プロデュースの公式サイトでチェックしておきましょう!

81オーディションの魅力

では、ここから合格者に与えられる特典についてわかる範囲で解説していこうと思います。

もちろん、公式に書いてある通りなんですが、実際にこの特典を受けた人が今後どれだけ有利なのか

ここを理解すれば、応募に対する意識や課題に対する取り組みも変わってくるはずです!

合格者特典

今回、オーディション合格者に与えられる特典が…。

  • 81ACTOR’S STUDIO特待生として無料で授業を受けられる
  • 81グループ制作作品・協力企業制作作品でのデビュー

なおかつ、実力次第では即所属のチャンスありです!

過去の受賞者では、江口拓也さん、齊藤壮馬さん、原紗友里さん、大久保瑠美さん、駒田航さんなど。

合格後は養成所特待生という流れがほとんどですが、卒業後に多くの合格者が所属していることからも事務所がバックアップしてくれている証拠です。

また、早い段階から現場に出られる可能性もあるので実績を積みやすいことはいうまでもありません。

経済的なメリット

では、81オーディションの特典の魅力についてですが、一つは、合格することで金銭的な負担が少なくなること。

とりわけ、声優志望者が夢を諦めてしまう理由に経済的な理由が挙げられます。

多くの声優志望者がプロになるまでは、専門学校や養成所といったところへ高い学費を払ってスキルを磨いて…という形が一般的でしょうか。

以前、このブログでも声優学校・スクールの学費をまとめたんですが、2年間通ったとしたら約260万円のお金がかかってしまいます。

さらにそこから養成所へ通って所属となれば300〜400万円というなんとも大きな支出…。

おまけに学費以外の生活費や諸々の支出を考えると、プロになって現場に出てお金を稼ぐまでにどれだけのお金が流れてしまうことか。

僕も同じように専門学校と養成所へ通った身なんですが、授業料の負担が少なくなることで結果的にアルバイトなどに割く時間も減らせる可能性だってあるんです。

通常、付属養成所「81アクターズスタジオ」の本科に通うにしても、入所金や授業料を含めて初年度で90万円近くかかってしまうことを考えると、まずはこのオーディションにアプローチしてみる価値は充分あるんじゃないでしょうか?

養成所のメリット

おそらく応募者にとっては、合格後に「即所属」が嬉しいところですが、81オーディション合格者の多くが養成所を経て所属しているのが一般的だと思います。

実は、この「特待生」合格にも大きなメリットがあるんです。

僕はあまり実感はなかったんですが、実際にオーディションから直接所属した子の話を聞くとこんな内容の悩みを聞いたりします。

  • 業界や現場知識
  • 事務所内での人間関係

特に、これまで声優学校などへ通った経験がない人にとっては基礎からじっくりと学べるチャンスだし、何より養成所だと同期や講師(所属の先輩声優)との関係性も築きやすいんです。

僕も養成所出身というだけで昔すごくサポートしてもらったことがあって、所属後も周囲ととても馴染みやすかったのが事実です。

なので、特典に養成所のステップが用意されていることは、どんな合格者にとっても貴重な時間になるのではと思います。

デビュー後のメリット

お金や学びに関してはもちろんなのですが、このオーディションに合格することで将来的にも大きな付加価値があります。

声優を目指す人なら「81プロデュース」という名前を一度は聞いたことがあるように、著名な方々がたくさん在籍している大手声優事務所ですよね。

小学館集英社プロダクションや文化放送といった番組制作を手掛ける企業との関わりから、デビュー後も様々なコンテンツへ出演しやすい土壌が整った事務所であることは間違いありません。(もちろん、合格することで将来活躍できると保証するものではないんですが。)

小さな事務所に所属して活動するのも一つの方法ですが、やはり事務所に入る仕事の全体量やオーディション枠というのは違います。

おまけに、経歴にも81オーディション受賞の肩書きがつくので、外部への大きなアピールポイントにもなります!

こうした名のあるプロダクションに(経歴が付いた状態で)所属できることは、今後長い目でみてもメリットが得やすいということです。

応募にあたってのポイント

ここまで紹介したとおり「81オーディション」の特典には大きな魅力があるのだけれど、当然合格するのは至難の業ですよね…。

他のオーディションと比べてもその注目度はかなり高く、応募者が2,000人を超える年も少なくありません。

じゃあ「合格するには?」ということが一番の課題だったりしますよね。

僕は審査員でもなければ講師でもないので、的確なアドバイスなんかはできないんですが、知ってることは他の記事とあわせてなるべく読者のみなさんとシェアしたいと思ってます。

なので、具体的なオーディションのコツなんかは以下のような記事が参考になるかと思います。

合格する人たちは、それ相応の素質やスキルはもちろんですが、相手(審査側)のことを考えられる人だったりして。

よく耳にする悪い例は、プロフィールや写真が雑だったり、サンプルの音質や完成度が悪いものを送ってくるとか…。

審査する側は、膨大な量の書類やテープをチェックすることになるんですが、こういうものがあると即座にはねられることだってあるんです。

そんな中で、つい目で追いたくなるプロフィール、聴きたくなるようなサンプルがあると間違いなく覚えてもらえる可能性は高くなるんじゃないでしょうか?

プロフィールは見やすいように丁寧に作りこみ、写真はフォトスタジオの方が明るく綺麗に撮ってもらえるし、髪型や服装も清潔感がある方が印象が良いに決まってます。

自己PRでいつも迷うなら、日頃から”自分という人間性が伝わる具体的なエピソード”をストックし、どういう構成で話せば興味を持ってもらえるのか考えておくのもいいかもしれません。

原稿読みであれば、表面的な字面をただうまく読もうとするのではなく、素直に感情のパワーを出す。文章全体をきちんと把握して、どこを強く伝えるべきかを考えるなど。

「地声・実年齢」と書かれているのにトーンを変えたりキャラクター設定をして間違った方向にアピールしても届かないので、審査側が欲する意図を理解して自分を魅せないと意味がありません。

また、仮に落ちてしまってもそこで終わるのではなく、合格した人と自分とを比較し今後に活かすことが一番わかりやすいオーディション対策だったりします。

先人たちが築いてきた声優業界の技術や文化、そしてマインドを継承し、長きにわたって活動することができる才能の発掘・育成を目指す声優オーディションです。

専門学校や養成所からだけでなく、広く一般からその原石を募集する一般公開形式で、グランプリ受賞者は特待生として81ACTOR’S STUDIOでのレッスンのほか、デビューだけではなくその後の長期的な声優活動をバックアップいたします。

引用:81プロデュース公式サイトより (https://www.81produce.co.jp/audition.html)

81オーディションの概要ですが、応募にあたって最も気をつけておくポイントはここに記載された内容と特典に見合う人材でなければ合格はできないということです。

心構えのような話ですが、ここが変われば日頃の行動や応募に対する意識もさらによくなるのではないでしょうか?

あわせて、「スパイス」さんよりこちらの記事も参考に。

【ザ・プロデューサーズ】第20回・南沢道義氏~声優になるために大切なこととは~【前編】

おすすめの書籍

最後に、「81オーディション」を受けるにあたって個人的におすすめの書籍をご紹介。

『声優100年 声優を目指す君たちへ』

(書籍版/Audible版)

まずは、声優マネジメント論や業界の今後を、先ほども紹介した81プロデュース代表の南沢さんが語った著書。

ピンポイントすぎるのでぜひ読んでおきたい一冊ですね。

おそらく、このオーディションに対する考え方やモチベーションが変わるのかなと思います。

ちなみにAudible版は、81の豪華所属声優陣がナレーションを担当されていてこちらもおすすめ。

『俳優のためのオーディションハンドブック』

(書籍版/Kindle版)

こちらは俳優向けですが、声優志望者でも充分参考になります。

オーディション前の心構えや対策を基本から学べて、おまけに専門用語にも詳しくなれる。

実際に審査会場へ赴くときに目を通しておくと便利な一冊です。

『売れる声優になるためにあなたが今しなければならない30のこと』

(書籍版/Kindle版)

アニメ『テニスの王子様』『HUNTER×HUNTER』の音響監督を務めた平光琢也さんの著書。

主に現場が求める声優について解説されてますが、オーディションについては第1章と第4章を読むだけでもかなりの価値ありです。

まとめ

というわけで、今年は新型コロナウイルスにより日程がかなりイレギュラーとなっており、今後の感染拡大によっては新たな情報がアナウンスされる可能性も充分考えられます。

応募期間は、2020年8月20日(木)~2020年9月30日(水)となってますが、なるべく早めに検討しておくのがいいかもしれませんね。

わずか一回のオーディションとはいえ、応募することで間違いなく今後の経験値につながるのではないでしょうか。

追記

12月20日に、81プロデュースより合格者の発表がありました!

応募総数3,531名から18名が本選の審査に残り、最終的に5名が合格されたようですね。

優秀賞:2名
特別賞:3名

今年は新型コロナウイルスの影響もあり従来とは違った形でのオーディションではありましたが、それだけに応募された方々は貴重な経験をされたのではないでしょうか?

次回開催があればは15回目を迎える81オーディションですが、今後も声優を目指す方々の夢を叶えるきっかけの場になるかと思います。

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