スクールや養成所など通っていると、必ずと言っていっていいほど講師の方から指摘されることってありますよね?
僕も同じように、当時たくさんの誤った読み方をしてしまい指摘されることがありました。笑
そんなとき、時々出てくるのがちょっとした専門用語や業界用語。
これってどういう意味?と思いながらも、知らないと即座に改善できなかったりしますよね?
特に、未経験から始めた人はこういった言葉に慣れるのも大変だったりします。
というわけで、今回はこれまでの僕の経験から、授業などでよく使われる原稿読み用語を解説していきます!
これから声の仕事を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
原稿読み用語一覧
原稿読み用語ということで、言葉や文章、声や音に関するものが結構多いです。
とはいえ、専門用語といってもそんなに難しいものでもないし、慣れていけば大体理解できちゃいます。
こういった言葉は授業だけでなく現場においても役立つものなのでぜひものにしておきましょう!
声を張る
声が前に出ていないとき、ボリュームが小さいときに指摘されることですが、最初の頃ってどうしても緊張してしまうことで声が小さくなってしまいますよね?
個人的なイメージですが、声が張れていると音がパンッ!と出ていて勢いがあります!
音は空気の振動で伝わりますが、聞き手にも耳に響くこの「振動」や「音圧」が伝わるので、「声を張れ」と指摘されたらお腹からしっかりと声を出すことを意識してみましょう。
また、どういったセリフが声を張るものか(例えば技を出す瞬間のセリフとか)を知識としてもっておくと指摘されることも少なくなるはずです!
たてる
これはよく使われたりする用語ですが、言葉が活きてくるには音の使い方が重要です。
指摘された箇所の音の「高低」「速さ」「強弱」「剛柔」など、表現に変化をつけてみるとその部分が強調されるので自然と言葉がたってくるはずです。
頭高(あたまだか)
文章の頭の音が高すぎること。
音のイメージとしてですが、いわゆる”上から読もう”と意識しすぎたり、勢いよく入りすぎると頭高になりがちです。
一度深呼吸をするなど、落ち着いて読むことを心がけるといいかもしれません。
ちなみに、この反対に語尾になるにつれて音が高くなることを尾高(おだか)と言ったりします。
もぐる
頭高の反対に音が低いところからもぐって入ることを、音が「もぐる」と言います。
情感たっぷりに読もうとしたりすると時々やりがち。
最初から「自分に酔った読み方」をしている人は厳しく指摘されがちなので注意が必要です!笑
一拍おく
そのままの意味で「間をあける」ことですが、読むスピードが安定してくると一定の心地よいリズムが生まれると思います。
原稿や作品にもよりけりですが、この「間」の取り方が速すぎたり遅すぎると、聞き手としては意表を突かれたようになります。
変拍子の曲とか聴いてると、なんだか気持ち悪い感じになりますよね?笑
「行間を読む」と言いますが、音程と同じように速さや間の取り方もかなり重要だったりするので、句読点や言葉がない部分も意識してみましょう!
頭で考えるよりも、耳や心で感じ取って慣れていくほうが身につきやすいかもしれません。
切る
これもそのままの意味ですが、センテンスごとに区切って(間をおいて)読むこと。
句読点などがわかりやすい区切りポイントだったりしますが、「、」や「。」がない接続詞などで切ることで意味が伝わりやすくなることもあるのでよく文章を捉えながら区切るポイントを考えてみるといいかもしれません。
また、必ずしも記述されている「、」の部分で切ることもないですし、区切ったときの間も一拍おくのか、半拍だけ空けて喋るのかでもリズムが変わってくるので意識してみるといいかもしれません。
マイナー調
音楽にも音階やコードがあるように、朗読やナレーションにおいても心地よい音とそうでない音があります。
これまで出ていた音より、半音高い(♯)・低い(♭)音がマイナー調で、聞く側にもやや不自然な印象を与えます。(#=浮ついた、♭=不安な印象など)
あえて部分的にマイナー音を用いる方法もあったりますが、基本的な読みをマスターする上では注意されることが多いので、まずは安定した音を維持できるように意識してみることがおすすめです!
はしる/もたる
読みのスピード的な意味ですが、「はしる」は速い(走ってる)、「もたる」は遅い(もたついてる)ということ。
僕もそうだったんですが、初心者はどうしても読みが速くなりがちで、焦りや緊張が読みに出てしまうので、毎回「気持ちゆっくり」くらいを意識するとちょうど良かったりします。
吹く
マイクに息が吹きかかると「ボッ!」という音が入ること。
アフレコなどマイクを扱う前に教わることが多いですが、つい忘れた頃にマイクとの距離が近くなると「ハ行」なんかでやらかしちゃいます。
マイク前にポップガード(例の丸いやつ)が付いてても、意外と音として入ることがあるので要注意です!
割れる
マイクを通したときに、大きすぎるボリュームの声が入って音がノイズがかって聞こえることを言います。
普段、スピーカーやイヤホンで音楽を聴くときもありがちですが、音量をめちゃくちゃに上げると音がザラッとした感じになりますよね?
現場でも、聞いてる方はビクッ!となってスタッフにかなり嫌な思いをさせることになるかもです。笑
こちらも、マイクの距離が近すぎるときやテスト収録に比べ音量が大きすぎるときに起こりやすいので覚えておくと役立ちます!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
個人的にこういった言葉が出てくることが多かった印象ですが、この他にもぱっと聞いただけではわかりにくい言葉もあったりします。
講師や現場の人たちによって様々な言い回しをされることもあるので、なるべく多くの人から学ぶことが知識を養うポイントかもしれませんね!
ここで紹介したことも含めて、以下の記事ではさらに幅広い業界用語をまとめているのでこちらもおすすめです。
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