持ち運びに便利で耐久・耐湿性にも優れたダイナミックマイク。
頻繁にマイクを使うなら、コンデンサーマイクも良いけど手軽に使えるものとして1本は持っておきたいですよね?
今回は、そんなあると便利なダイナミックマイクの人気商品をコスパ重視でご紹介します!
すでにマイクを持っている方も、はじめてマイクを検討する方もぜひ参考にしてみてくださいね。
ダイナミックマイクの特徴
マイクには大きく分けてコンデンサーとダイナミックという2つのタイプがあり、ダイナミックマイクは、一般的にはライブやコンサートといった屋外で使われるようなハンドマイクとして有名ですね。
音を作り出す構造は、内部にあるダイアフラム・コイル・磁石に伝わる音の振動を利用して電気信号へと出力される仕組み。
電気を貯める仕組みのコンデンサーマイクとは違い、振動によって音を作りだすのがダイナミックマイクの特徴になります。
その他の特徴として、衝撃や湿気に強いことや、ハウリングの少なさ、接続の際にファンタム電源が不要なためノイズが発生しにくいなどが挙げられます。
また、機器によってはON/OFFスイッチが搭載されているため利便性の高さも魅力の一つといえますね。
ライブや講演、ボーカルトレーニングなどの録音などにはかなり使い勝手の良いマイクとしておすすめです!
コスパ重視で選ぶときのポイント
ダイナミックマイクを購入する人の中には、「サブ用に1本持っておきたい」「はじめてだから安価なマイクを…」という方も多いかもしれません。
できるだけ安くて良いものを探す場合、以下のポイントをチェックしながら検討してみることをおすすめします!
【周波数特性】
ヘルツ(Hz)で表される、マイクが音を拾える範囲。
レンジが広いほど音の再現性が高くなります。
【感度】
デシベル(db)で表される、マイクに規定音圧(1Pa)がかかった際の出力数値。
ダイナミックマイクであれば-60db~-50db。
コンデンサーマイクであれば-30db〜-40db。
0に近いほど感度が高くなり、小さな音も拾いやすくなります。
【ケーブル端子】
一般的なマイクケーブルには、XLRまたはフォンタイプの2種類の端子があります。
端子によって入力できないものがあるので、ミキサーやオーディオインターフェイス、アンプなど、接続する機器のマイク入力部分を確認し、それにあった付属ケーブルを選択しましょう!
- XLR端子(メス)-XLR端子(オス)
- XLR端子(メス)-フォン端子
【ON/OFFスイッチ】
マイク本体にあるON/OFFの切り替えスイッチ。
手元で簡単にできるため、利便性を重視したい場合はスイッチありのタイプがおすすめです。
【デザイン】
コスパ重視とはいえ、やはり見た目にこだわりたい方も多いはず。
従来のダイナミックマイクらしいものから、少し変わった形状やカラーのものまであるので、見た目やサイズ・重量など、余裕があれば自分の好みに合うものを選んでみるのも良いかもしれませんね!
コスパ重視のダイナミックマイク10選
CUSTUMTRY(カスタムトライ)/CM-2000
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:-
感度:-
サイズ:-
重量:210g
ON/OFFスイッチ:あり
実売価格¥1,500程度で購入可能な安さが売りのダイナミックマイク。
音質にはこだわらずとにかく1本持っておきたいという方におすすめで、ON/OFFスイッチ搭載のほか、様々な追加オプションアイテムから選べるのも入門者には大きな魅力といえます。
BEHRINGER(ベリンガー)/XM8500
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:50Hz~15kHz
感度:-70dB
サイズ:-
重量:290g
ON/OFFスイッチ:なし
マイクの他にも、ミキサーや楽器のエフェクターなどでお馴染みの人も多いドイツの音響機器メーカー・BEHRINGERのエントリーモデル。
安価でありながら、内部ショックマウントと2段階のポップフィルター搭載によるノイズの低減。
低域を中心としたサウンドとその軽量なボディは、スピーチやカラオケといったシーンで活躍してくれます。
さらに、ホルダーと合わせてマイクを保管できるキャリングケースが付いてくるため、持ち運びに便利な入門マイクとしておすすめ。
SONY(ソニー)/F-V420
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:80Hz-15kHz
感度:-52dB±3dB
サイズ:φ52mm×179mm
重量:330g
ON/OFFスイッチ:あり
スリムなデザインが特徴の、SONYのボーカル用ダイナミックマイク。
ネオジウムマグネット採用によりある程度低音を拾いつつも、印象的なのはこの価格帯にあってかなり中〜高音域がクリアなこと。
また、ON/OFFスイッチと変換プラグがついたフォンケーブルにより、幅広い用途対応したコストパフォーマンスの高さが売りですが、その重量もあってか、実際に使うとハンドリングノイズが気になることが多いのでマイクホルダー・スタンドでの使用がおすすめのボーカルマイクといえます。
FIFINE(ファイファイン)/K8
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:50Hz~14KHz
感度:-52±3db
サイズ:-
重量:353g
ON/OFFスイッチ:あり
安価でありながらも堅牢でシックなデザインが特徴的なダイナミックマイク。
集音レンジや音質に関しては高価格帯のモデルに劣るものの、ノイズも少なくボイスチャットやスピーチ、カラオケといった日常的に使うマイクとしては使い勝手の良いON/OFFスイッチも搭載されています。
付属品にXLRケーブル(6.35mm)のほかマイクスポンジもあるため、お買い得な1本として人気のマイク。
audio-technica(オーディオテクニカ)/ATR1300x
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:70Hz~12kHz
感度:-52 dB
サイズ:φ53.5mm×179mm
重量:329g
ON/OFFスイッチ:あり
大人気コンデンサーマイクAT2020で有名なオーディオテクニカが2020年に発売したダイナミックマイク。
ダイキャストボディによる優れた防振性・耐久性に加え、高感度でありながらハウリングが起こりにくい単一指向性を採用しています。
さらに、デスク周りで使うことの多い場合に便利な軽量モデルATR1100xも販売されています。
SHURE(シュア)/PGA48-XLR
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:70Hz~15kHz
感度:-53.5dB
サイズ:-
重量:300g
ON/OFFスイッチ:あり
世界で数多くのミュージシャンが愛用し今なお高いシェアを誇る有名ブランドのSHURE。
PGA48は、幅広いシーンに対応したエントリー向けモデルとなっています。
SHURE独自のカートリッジ搭載とカーディオイド指向によるクリアな収録が可能なほか、標準的な周波数帯域は特にスピーチやカラオケの利用におすすめ。
オプションとしてXLR端子ケーブル以外にもXLR-QTRケーブルが選択でき、保管に便利なマイクポーチが付いてくるところも大きな魅力ですね。
コスパに優れたSHUREマイクをこの価格帯で手に入れられるおすすめモデルです。
audio-technica(オーディオテクニカ)/PRO41
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:90Hz~16kHz
感度:-55dB
サイズ:φ53mm×185mm
重量:304g
ON/OFFスイッチ:あり
SHUREのPGA48にも劣らない性能を誇るのがaudio-technicaのPRO41。
艶のない落ち着いたブラックの見た目とは逆に、ややハイトーン寄りを拾ってくれるため特に女性のボーカルマイクにおすすめです。
外部の衝撃に強いのはもちろん、内部ショックマウント搭載でハンドリングノイズもしっかり抑えてくれるため、とにかく使っていてストレスがないのが魅力。
XLRケーブルやポーチなど付属品が豊富な点も人気の理由です。
AKG(アー・カー・ゲー)/D5
指向性:超単一指向性(スーパーカーディオイド)
周波数特性:70Hz~20kHz
感度:-52dB
サイズ:φ50mm×185.2mm
重量:340g
ON/OFFスイッチ:なし
オーストリア・ウィーン発祥の音響メーカーで、現在では日本でも多くの製品が流通しています。
その独特な形状と力強いサウンド、さらには超単一指向性によりハウリングが起こりにくく音抜けの良いサウンドを引き出してくれるのが持ち味。
重さはあるものの、ダイナミックマイクらしい存在感を求める方におすすめです。スイッチタイプのD5Sもあり。
SHURE(シュア)/SM58
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:50Hz~15kHz
感度:-54.5dB
サイズ:φ51mm x 165mm
重量:298g
ON/OFFスイッチ:あり/なし
圧倒的なシェアを誇るSHUREのSM58・通称”ゴッパチ”。
高音質でありながら中音域をメインとした偏りのないサウンドによって、今やダイナミックマイクの不動の地位を確立しました。
エアー式ショックマウントシステムやカーディオイド指向による対ノイズ設計や強い耐衝撃性など、誰でも使いやすい安心のマイクで、その品質もさることながら、スイッチ有り・無しのモデル、パソコンに接続して使えるUSBアダプターなどセットオプションの種類も豊富に揃っています。
SENNHEISER(ゼンハイザー)/e935
指向性:単一指向性 (カーディオイド)
周波数特性:40Hz〜18kHz
感度:-51dB
サイズ:φ47mm x 181mm
重量:355g
ON/OFFスイッチ:なし
高級感ある見た目とその独特のサウンドからSM58と並んで高い人気を集めるSENNHEISERのe935。
愛用するアーティストも多く、ライブだけでなくボーカルのレコーディングにも向いた本格的なマイクとしておすすめで、音質だけでなく感度の良さや集音レンジの広さでも高いクオリティを発揮。
ボヤけた部分を削ぎ落とした中音の存在感と高音の抜けの良さが魅力といえます。
その重さからハンドリングがやや大変だったりしますが、手に持ったときのずっしりした重量感が欲しい人にはぴったりなマイク。
まとめ
ということで、今回はコスパの良い人気のダイナミックマイクをご紹介しました。
使用用途に合ったものから、ご自身の気に入った1本を見つけてみてくださいね!
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