養成所を目指す場合、入所にあたって気になるのが募集要項だったりしますよね?
学費、募集期間、定員などなど、あらゆる条件がありますが、その中でも声優志望者にとって意外と多い悩みが年齢や演技経験の有無だったりします。
各養成所には必ずそうした応募条件が定められているので、アプローチする前にぜひチェックしておきましょう!
というわけで、今回は各声優養成所の応募条件を一覧にしてご紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
【声優養成所】応募条件一覧
青二塾
【東京校】
定員:60名(30名×2クラス)
試験:一次試験(書類審査、ボイスサンプル審査)、二次審査
受験料:無料(一次試験)、¥5,500(二次試験) ※2021年度
資格
- 高校卒業以上(大検合格者または高校卒業程度認定試験合格者)
- 定められた講座を受講可能な方
- 定められた受講料を納入可能な方
- 未成年者は保護者の同意が必要
【大阪校】
定員:-
試験:筆記、朗読、実技、面接
受験料:¥10,000
資格
- プロの俳優を志す方
- 18歳〜28歳
- 高等学校を卒業、もしくは高等学校卒業程度認定試験の合格者
- 定められた講義の受講が可能な方
- 定められた受講料の納入が可能な方
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2022年度要項)
野沢雅子さんや神谷浩史さんといった人気声優が在籍する、「青二プロダクション」の付属養成所。
他の養成所に比べ授業数が多く、ハードで徹底した礼儀指導でも有名。
授業料は高めですが、ダンスや日本舞踊といった幅広いカリキュラムも用意されています。
毎年多くの応募があるため入塾のハードルは非常に高いものの、東京校に限り年齢制限がない点は入塾希望者にとって大きなメリットと言えそうですね。
81アクターズスタジオ
【東京校 本科】
定員:-
試験:実技、面接(集団オーディション形式)
受験料:¥5,500
資格
- 高校卒業程度の学力を有し、入所時点の4月で26歳までの心身ともに健康な男女
- 定められたカリキュラムをすべて受講可能なもの
- 定められた授業料を、定められた期日までに支払い可能なもの
- 未成年者は保護者の同意が必要
【東京校 週1コース】
定員:-
試験:実技、面接(対面での集団オーディション形式)
受験料:¥5,500
資格
- 中学卒業程度の学力を有し、入所時点の4月で40歳くらいまでの心身ともに健康な男女
- 定められたカリキュラムをすべて受講可能なもの(学業や仕事との両立が可能なもの)
- 定められた授業料を、定められた期日までに支払い可能なもの
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2022年度要項)
大手プロダクション「81プロデュース」の養成所で、卒業生には三木眞一郎さんや西村ちなみさんなど。
他の養成所に比べ年齢制限が厳しく、入所から1年で「研究生所属」→「ジュニア所属」を目指します。
働きながら学べる週1コースもありますが、本格的に声優を目指す場合は本科への入所がおすすめ。
事務所所属の講師や音響制作会社「HALF H・P STUDIO」、アニメーション制作会社「1981 GROUP HOLDINGS」の協力のもと、演技実習や声楽、ダンスや日本舞踊、空手といったあらゆるカリキュラムが用意されています。
マウスプロモーション附属俳優養成所
定員:既定の人数
試験:書類審査(プロフィール・作文)ほか
受験料:¥6,000
資格
- 18~27歳の男女
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2022年度要項)
「マウスプロモーション」の附属養成所にあたり、卒業生には大谷育江さんや田中敦子さんなど。
「スタジオマウス」と呼ばれるアフレコ、アナウンスの2つのブースで現場さながらの授業が行えるのも大きな魅力です。
過去の入所条件には、演技経験1年以上という指定があったものの近年は年齢制限のみとなっているようで、個人的な印象では、生徒全体のレベルが高い養成所というイメージですが、最近では外画(吹き替え)以外にもアニメーションを志望して入学する生徒も多いようですね。
俳協ボイスアクターズスタジオ
【スタンダードクラス】
定員:A〜Lクラス(各20名程度)
試験:朗読・台詞・面接(当日開場で指示)、1分間の自己アピール
受験料:¥7,000
資格
- 当生協に加入できる、16歳〜38歳までの心身共に健康な男女
- 1次審査合格後、2次審査を受けることができる方
- 2次審査合格後、アドバンスクラスを受講できる方
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2022年度要項)
俳協ボイスの母体は「俳優生活協同組合」の生協法人で、青二や大沢事務所といった現在ある多くの声優事務所の源流的なプロダクション。
2020年に創立60周年を迎え、附属の養成所としても諏訪部順一さん、大原さやかさん、佐藤利奈さんといった多くの声優を輩出しています。
俳協ボイスの特徴は、スタンダード(6ヶ月)+アドバンス(6ヶ月)を通してわずか1年という短い期間で所属審査に至ること。
演技経験者が多く、所属はもちろんアドバンスクラスへの進級も困難なイメージですが、募集定員数は多く未経験者でも受講可能となっています。
シグマ・セブン声優養成所
定員:-
試験:実技、面接
受験料:¥7,000
資格
- 性別不問
- 芸歴及び学歴不問
- 満16才から30才(入所年度3月時点)
- 健康状態に問題のない方
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2021年度要項)
水樹奈々さんや中村悠一さんが所属することで有名ですが、ナレーションの老舗として実績のあるプロダクションでもあります。
2021年度の入所に向けた審査では、オフライン形式またはオンライン形式でのオーディションが開催されているため、自身の都合に合わせた参加が可能。
基礎科→専科という2年の学習期間を経て、「シグマ・セブン」「シグマ・セブンe」または「シグマ・セブン フェイス」への所属を目指します。
年齢制限はあるものの経験不問となっているため、未経験者でも充分実力をつけられる環境となっています。
プロダクション・エース演技研究所
定員:A〜Hクラス(各30名予定)
試験:一次審査(書類)、二次審査(実技、面接)
受験料:-
資格
- 14歳〜35歳程度までの健康な男女
- 他事務所・他事務所の養成所に在籍していない方(※入所月の時点で)
- レッスン経験者・専門学校卒の方には適切なクラス編成を考慮
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2021年度要項)
養成所の所属先は、2008年に誕生した「プロダクション・エース」(2008年以前はトライアルプロダクション)。
運営はアミューズメントメディア総合学院と角川プロダクションが行なっており、アニメ・ゲーム・吹き替えなどをメインに活躍できるチャンスがあります。
入所時のオーディション評価によって在籍する科が決定するほか、定期的なライブイベント「ELA」やセルフプロデュースイベント「VPA」といった様々な行事を通して自分の可能性を幅広く探求できることが大きな特徴。
養成所でありながらも雰囲気は声優学校やスクールに近く、高いエンターテインメント性や豊富なデビューチャンスが魅力といえそうです。
talk back
【東京校 本科】
定員:75名(25名×3クラス)
試験:-
受験料:¥5,000
資格
- 経験不問
- 心身ともに健全な男女
- プロの俳優・声優を志す者
- 未成者は保護者の同意が必要
- 他の養成所との併用は不可(ワークショップ・劇団は含まないが、レッスンに支障をきたす場合は不可とする)
(※2021年度要項)
堀内賢雄さんが代表を務める「ケンユウオフィス」の養成所にあたるトークバックは、本科、研修科、預かり生クラスに分かれており、預かりの段階でもレッスンを受けられるのが魅力。
優秀な預かり生徒にはデビューのチャンスもあるため、入所後まずはここを目指すことが目標になります。
また、追加受講を希望する際に便利なオプションクラスや養成所・劇団経験者向けのリトライ科など。
経験者、未経験者、それぞれに合わせてみっちりレッスンが受けられるシステムが整っています。
スクール デュオ
【基礎クラス】
定員:40名(20名×2クラス)
試験:一次審査(書類)、二次審査
受験料:¥8,000(※2021年度入所対象のオンライン審査は無料)
資格
- 中学卒業見込み以上(授業開始時に中学を卒業している方)~30歳
- 未成年者は保護者の同意が必要
【レギュラークラス】
定員:40名(20名×2クラス)
試験:一次審査(書類)、二次審査(オンライン)
受験料:¥8,000
資格
- 中学卒業見込み以上(授業開始時に中学を卒業している方)
- 1年以上の演技経験者、または同等のキャリア・力量があると判断される方
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2020年度要項)
故・内海賢二さんが中心となって設立された「賢プロダクション」の附属養成所。
基礎・レギュラー・アッパーと3つのカテゴリーに分かれたクラス構成で、入所にあたっては基礎クラスまたはレギュラークラスから審査を受けることが可能です。
新型コロナウイルスの影響から、2021年度入学者向けのオンライン審査では受験料や審査方法が変更となっているため、今後の発表や詳細は公式サイトをチェックすることをおすすめします。
日本ナレーション演技研究所
【週1回クラス】【週2回クラス】【週3回クラス】
定員:-
試験:筆記、実技(セリフ)、面接
受験料:無料
資格
- 中学3年生〜40歳
- 未成年者は保護者の同意が必要
(2022年度の週3回クラスは募集停止)
(2023年度より資格年齢を中学卒業~35歳に変更予定)
(※2022年度要項)
全国に校舎を展開し、声優を学ぶなら「日ナレ」というくらい毎年多くの志望者が集まる人気の養成所として有名ですね。
過去には、植田佳奈さんや梶裕貴さんのほか多くの人気声優が卒業しています。
カリキュラム修了後の所属先として、「アーツビジョン」「アイムエンタープライズ」「クレイジーボックス」「ヴィムス」「アライズプロジェクト」「澪クリエーション」といったグループプロダクションがあるのも魅力。
また、校舎によっては週1・週2・週3クラスにあわせて、基礎科(初級)・本科(中級)・研修科(上級)レベルごとのカリキュラムレッスンが用意されており、受講者のニーズに幅広く対応しているところも大きな特徴です。
入所のハードル自体は高くないものの、生徒の年齢層や演技経験、さらにはライフスタイルといった部分にもバラつきがある印象なので、その点を加味しながら入所の検討することをおすすめします。
インターナショナルメディア学院
定員:-
試験:-
受験料:-
資格
- 15歳以上の健康な男女
- 演技が好きな方、声優・俳優になりたい方、歌うことが好きな方
- 特定のプロダクションと契約のない方
- 演劇・声優系学校に通学中の場合は、学校の許可を得ること
- 未成年者は保護者の同意が必要
(※2021年度要項)
堀川りょうさんが学院長を務め、全国各地に校舎を構える声優養成所。
所属先には「IAMエージェンシー」「アズリードカンパニー」。
ベーシックコースであれば未経験者でも学ぶことができるほか、経験・実力次第ではアドバンスやプロコースからスタートすることも可能。
月謝制で随時オーディションへの応募が可能なため、シーズンを問わず自分のタイミングで入所できるところが大きなメリットです。
レベルに合わせた豊富なコースやオンラインレッスンなど生徒の多種多様なニーズに応えたシステムが揃っていますが、授業料が比較的高めなことから、短期間でプロを目指したりスキルアップしたい場合におすすめといえます。
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まとめ
養成所へ進学する際、年齢や経験を気にする人も多いかもしれませんが、いざ目指すと決めてからネガティブになってしまうのはとてももったいないですよね?
同じように、周りの声優を目指す人たちにもそれぞれの悩みがあるはずで、それをどう捉えるかは自分次第でもあります。
オーディションでは、明るく自信を持って臨むことが良いアピールへの第一歩になるはずですよ!
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