僕が、声優の専門学校に通いはじめて最初の授業で行われた自己紹介。
当時、同じクラスの人たちが喋る中で、自分の順番がまわってくるのにそわそわしてたのを覚えています。
そして、そのあとの授業ガイダンスでは、これから目の前の教え子たちを本気で声優にさせようと語る講師の熱意に圧倒されて「なんだかすごいところに入ってしまったなぁ…」と思ったもの。
ただそれから4年後、僕はその恩師の言っていたことが実現できたのだから本当に嬉しかったし驚きでした。
これから声優を目指そうと思う方の中には、演技経験がないことに不安や焦りを感じる人も少なくないかもしれません。
何を隠そう、筆者である僕自身も全くの未経験者でおまけに目指し始めた年齢もわりと遅めの22歳。
他人に、声に特徴があるとか良い声だなんて言われた記憶もありません。
そんな僕がなんだかんだでプロダクションの所属になれたことは、努力が実ったかもしれないし、たまたま運が良かったからかもしれないですが。
今回は、そんな当時年齢高めの未経験者という立場で専門学校に入学して感じたことなんかを紹介できればと思います。
同じように、これから声優学校へ進学しようか悩んでいる方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
専門学校で感じたこと
【専門学校(全日制)】
演技経験:未経験者がほとんど
年齢:18、19歳が多め
専門学校は基本的に未経験者が多く集まるところで、特に全日制コースの場合ほとんどの人がそうだと思うけど、中には高校で演劇部やサークルなどに入っていた人もいたため経験者もちらほらいました。
ただ、年齢的には高校卒業後すぐに入学している人がほとんどなので全体的に18、19歳の生徒が多かった印象。土日・夜間コースとかでなければ、ほとんどの学校がこんな感じのクラス構成かと思います。
未経験という不安
養成所に比べ、学校は演技経験がない人がほとんどなので、授業に関しても未経験者にあわせた指導が徹底させれていた印象です。
そのため、学びで遅れをとることは少なかったものの、学ぶ意欲は個人やクラスごとで大きな差があったりします。
このへんは、養成所よりも入学のハードルが低い学校だからこそのデメリットかもしれません。
そのため授業で課題ができていない生徒に対するもどかしさを感じることもあったし、卒業時点で経験者よりも未経験者の方がよっぽどうまくなってるなんてこともあったりします。
未経験者とはいえ感覚が良かったり飲み込みが早い子というのは必ずいるので、そうした人たちから刺激をもらうことが大切です。
年齢的な不安
僕の場合、経験はさほど気にならなかったけれど、年齢的には周りより高かったのでクラスに馴染めるか?とか、年下の子たちとどう接しようかなとかっていう不安の方が大きかった気がします。笑
でも幸いなことに、周りの講師やクラスメイトにも懇意にしてもらったことでそんなことは杞憂だったなあと今では感じてて、授業でも年齢なんてほぼ関係なかったり。
強いていえば、オーディションのときに年齢制限があるものがいくつか受けられなかったり、周りからちょっとイジられるくらいでしょうか。笑
授業時間よりも仲間同士での自主練習の方が多くなるし、とにかく人と関わることが増えるので、人付き合いが上手な人ほどすごく有利かもしれません。
なので、声優学校ではオーディションは別としても学ぶ上では経験や年齢は関係ないってことです。
むしろ、月日が経つにつれて自分のスキルや芝居に対する悩みの方が圧倒的に大きくなっていくので、そういう目の前の問題を一つずつクリアしていくうちにあっという間に卒業を迎えちゃいます。
で、卒業すれば、今の悩みなんて人生においては本当に些細なことだったなと感じるはずです。
人間関係の悩み
ここまで読んで、人付き合いが多いからこそ悩みが気になったり人間関係の軋轢が生まれやすいんじゃない?と感じる人もいるかもしれません。
実際、僕の周りにもそれが原因で辞めた生徒がいたので、やはり個々の問題でうまくいかない人も少なからずいます。
でも、良い人間関係を築くことで声優になれるわけではないし、それが目的で入学するのではないはずです。
人付き合いや団体行動ってものすごく気を使うんですが、経験や年齢の悩みと同じように些細なことだったりするので、人との接し方よりも日々の課題や授業に対する熱意・心構えの方が大切ではないでしょうか。
まとめ
いろいろな悩みはあっても、夢が叶えばこれほど嬉しいことはないですよね。
声優を目指す上で年齢や経験はもちろん気になるところだけれど、劣等感や焦りは人一倍頑張れる原動力にもなります。
あるいは逆に、年齢や経験はただの数字で人よりも早いか遅いかというだけ。
入学当時の僕はなんだかんだでものすごく意識しちゃってたのでこの思いでかなり頑張れた気がしてます。笑
こんな僕が声優学校へ2年通ってみて感じたのは、自分の悩みに対して周りはそれほど気にしてないし、それとどううまく付き合うかは自分次第ということです。
入学を検討する方は、ぜひ充実した学校生活になることを応援しています。
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