はじめて読み聞かせをする場合、どのような作品を扱えばいいのか悩みますよね…?
また、数ある作品の中から最適なものを選ぶ場合どういったポイントに気をつけるべきか?
手頃な作品をお探しの方にとって作品探しは意外と難しいものだったりします。
というわけで今回は、はじめて読み聞かせをする方、作品選びに困っている方におすすめしたい作品や選び方のポイントについてご紹介します!
幅広くラインナップしてみたので、ぜひ作品選びの参考にしてください!
作品選びのポイント
絵本や童話などたくさんの作品がありますが、まずは、お子さんの「年齢」と「興味のありそうなもの」をテーマに選ぶのがおすすめです。
そのうえで、カラフルなイラストや、個性的なキャラクターが登場するもの。また、生活の身近なものを扱ったお話であれば、子どもも大人も共感できてちょっとした教訓になるかもしれませんね!
読む際は、子どもの目線で「喜怒哀楽」「ゆっくり」「わかりやすく」意識してみるとより伝わりやすくなりますが、不安な方はイラストで楽しめる作品から選んでみるのもいいかもしれません。
- 年齢・興味に適したもの
- 生活の身近にあるテーマ
- イラスト、キャラクター、ストーリーにも注目!
読み聞かせ入門におすすめの作品【国内作家】
『おべんとうバス』真珠 まりこ
真珠まりこさんの『おべんとうバス』は、小さなお子さんがついつい反応したくなる「乗り物×食べ物×お返事」の要素が詰まった一冊!
かわいらしいカラフルなイラストとお弁当箱のバスに乗り込む食べ物たちの様子が楽しく描かれています。
お子さんと「お返事」を交えながら読みすすめられるので、はじめての読み聞かせにもぴったり!
『きんぎょが にげた』五味 太郎
五味太郎さんの『きんぎょが にげた』は、幼いお子さんでも楽しめる”かくれんぼ”の要素が詰まった絵本となっています。
「きんぎょが にげた。」「また にげた。」「こんどは どこ?」ページをめくればついついジーッと探してしまうこと間違いなし!
小さいお子さんにも、はじめての読み聞かせでも、安心して読み続けられるおすすめの絵本です。
『パンどろぼう』柴田 ケイコ
「おれはパンどろぼう。おいしいパンをさがしもとめるおおどろぼうさ。」
泥棒なのになぜか憎めないキャラクターとシュールなイラストから子どもウケ抜群。
「第11回リブロ絵本大賞」で大賞を受賞した柴田ケイコさんの人気作。
こちらも、指さがしでキャラクターを見つける楽しいお話ですが、ラストの展開には思わずほっこりしてしまいます。
『でこぼこホットケーキ』よしだ あつこ
大好きなおばあちゃんのためにホットケーキを作ることにしたハリネズミのププとポポ。
届ける間にだんだんと小さくなってしまうホットケーキですが、最後はハッピーエンドな心温まるお話。
柔らかいイラストと途中で出てくるホットケーキの歌がアクセントになり、見て聴いて楽しめるよしだあつこさんの絵本です。
『ぐりとぐら』なかがわ りえこ
姉妹である、中川李枝子さん、山脇百合子さんによる世界的ベストセラー作品。
野ねずみのぐりとぐらは、森の中で見つけた大きなたまごから黄色いカステラを作ることに…。
美味しそうなイラストと試行錯誤して作る2匹のストーリーは、おやつやお料理が大好きなお子さんにぴったりな一冊。
動きのある文体は、読み聞かせがはじめての方でも抑揚がつけやすく共感しやすい内容となっています!
『ちいさなくれよん』安井 淡
安井淡さんの人気ロングセラー作品。
折れてしまった黄色いくれよんが主人公で、結末もファンタジーな童話らしい童話といえます。
ひらがな主体の読みやすさと惹き込まれるような幻想的なイラストが特徴的で、お子さんが眠る前にぴったりの読み聞かせ作品ではないでしょうか?。
『なんだろうなんだろう』ヨシタケ シンスケ
「友だちってなんだろう?」
「しあわせってなんだろう?」
人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが描く、日常のちょっとした疑問を考えさせられる作品。
哲学的で難しそう感じるかもしれませんが、マンガのような会話形式で進んでいくのでとても読みやすく、ポップで柔らかいイラストから読みきかせとしても活用できます。
朗読の際は、聞き手に考えてもらえるようにゆっくり問いかけるように読み進めるといいかもしれません。
『私は猫が嫌いだ。』よこた だいすけ
娘の拾ってきた小さな黒ネコとの共同生活。
そして、とにかくマイペースでお騒がせなネコに引っ張られるお父さん!
ですが、最後の最後はとっても心温まるお話でついつい感動してしまいます…。
柔らかでキャッチーなイラストが印象的で、子どもはもちろん猫を飼っている方にもおすすめの一冊。
『手袋を買いに』新美 南吉
現在でも、多くの人に親しまれる新美南吉『手袋を買いに』。
もの知りで心配性な母ぎつねと無知で無邪気な子ぎつね、それぞれの対比が動物の視点でファンタジーに描かれています。
親子愛はもとより、人間ときつね、両方の立場になって考えさせられるお話です。
『注文の多い料理店』宮沢賢治
宮沢賢治の代表作ともいえる『注文の多い料理店』。
小学生向けの読み聞かせ作品ですが、ふりがなや所々に挿絵がアクセントになっており飽きずに読み進めることができます。
視点を変えると、人間社会への風刺などが盛り込まれていて大人でも読みごたえのある一冊。
読み聞かせ入門におすすめの作品【海外作家】
『はらぺこあおむし』エリック=カール
エリック=カールの『はらぺこあおむし』は、絵本の魅力が活かされた大人気作品。
お腹をすかせたあおむしは、たくさん食べて最後は美しい蝶々になる…。
とてもシンプルなお話ですが、その中には、あおむしの成長の過程、カラフルな食べもののイラスト、さらには穴あきの仕掛けなどなど。
知育にぴったりで子どもの魅力を惹きつける要素が詰まった一冊!小さいお子さんには丈夫なボードブックがおすすめです。
『おおきなかぶ』A.トルストイ
アレクセイ・トルストイの『おおきなかぶ』は、おじいさんが「おおきくなぁれ、あまくなぁれ」とかぶのたねを植えたことからはじまるスケール感満載の物語。
最初は家族が助けに来てくれますが、次第に大掛かりな作業へと発展していきます…!
みんなで力を合わせることの大切さを説いた教訓となっており、シンプルですが、大きなイラストから一度読んだら忘れられない作品。
『スイミー』レオ・レオニ
世界中で愛されるレオ・レオニの名作『スイミー』は、仲間を失った小さな黒い魚の物語。
小さな体のスイミーは、どうしたら大きな魚に立ち向かうことができるのか?
イラストで楽しむのにぴったりなストーリーは、「自由」になるための様々な教訓が記されています。
『きたかぜとたいよう』バーナデット・ワッツ
旅人の着ている服を脱がせることができた方が勝ち。
ときには、力ずくではできないこともあるという有名なイソップ童話です。
コミカルに楽しめる作品ではないものの、日常生活のあらゆる場面で教訓になるお話ですよね。
『マッチうりの女の子』アンデルセン
アンデルセン童話の名作『マッチうりの女の子』。
一見とても幻想的で悲しいお話に見えますが、幸せのあり方は人それぞれという教訓も込められており、様々な視点から考えさせられる読み応えのある童話。
読み手としても感情移入しやすい物語になっています。
参考サイト
上記の作品以外にもお探しの方は、無料でテキストを閲覧可能な「青空文庫」がおすすめ!
童話やむかし話以外にも、小説、詩集、エッセイなどを著名作家の作品が多数アップされています。
まとめ
というわけで、今回は読み聞かせ入門におすすめの作品をご紹介しました!
イラストにキャラクターにストーリーと、お子さんが楽しめる要素が満載のものばかりなので、ぜひ気になった一冊があればチェックしてみてくださいね!
コメント