声を使ったネット配信や通話・録音など、こうした機会が増えてくるスマートフォンやレコーダーではなく、一つは専用のマイクを持っておきたいという人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、最初は自分にあったマイクを見つけるのってなかなか難しかったりしますよね。
そこで今回は、多くの人に支持されるコスパに優れた「USBコンデンサーマイク」を厳選してご紹介します。
マイクの特徴や選ぶポイントをおさえた上で、お手頃かつ高性能なものを中心にピックアップしてみたのでぜひ参考にしてみてくださいね!
- マイクの特徴
- 選ぶときのポイント
- コスパ重視のUSBマイク10選
- audio-technica(オーディオテクニカ)/AT9933USB
- Razer(レイザー)/Seiren Mini
- Marantz Professional(マランツプロ)/Umpire
- Marantz Professional(マランツプロ)/MPM1000U
- Blue Microphones(ブルー)/SnowBall iCE
- Marantz Professional(マランツプロ)/MPM4000U
- Razer(レイザー)/Seiren X
- AKG(アー・カー・ゲー)/Lyra-Y3
- SHURE(シュアー)/MV5
- Blue Microphones(ブルー)/Yeti
- audio-technica(オーディオテクニカ)/AT2020USB+
- Kingston(キングストン)/HyperX QuadCast
- まとめ
マイクの特徴
マイクには、大きくわけて「ダイナミックマイク」(写真左)と「コンデンサーマイク」(写真右)の2種類があります。
よくライブや講演などで使われるのがダイナミックマイクで、衝撃に強い耐久性とあらゆるシーンで使える汎用性に優れており低価格のものが多いのも特徴です。
コンデンサーマイクは、湿気や衝撃に弱く屋内のスタジオ等で使うのが一般的ですが、音を拾う範囲が広く高音質なのがダイナミックマイクにはない魅力といえます。
それぞれ特徴はありますが、今回はデスクワークや配信をメインに音質にも優れたコンデンサーマイクをご紹介していきます。
【ダイナミックマイク】
- 低価格
- 音を拾う範囲が限られる
- 湿気や衝撃に強い
- 用途が幅広い
【コンデンサーマイク】
- 高価格
- 高音質・高感度
- 湿気や衝撃に弱い
- 用途が限られる
USBマイクについて
はじめてマイク機材を扱う場合、なるべく複雑でないものを選びたいと思う人も多いかもしれません。
マイクや用途によっては、オーディオインターフェイスや編集ソフトといった専用機材も必要になるため、なかなか手が出しづらいのも確かですよね。
そこでおすすめなのがUSBマイクで、今では動画やゲーム実況などをはじめとした多くの配信者が使っています。
ケーブルの接続部分がUSBタイプになっており、オーディオインターフェースを通さずに直接PC等のデバイスに接続できることから簡単にはじめられ、アナログ端子接続やBluetooth接続タイプに比べてノイズや遅延が少ないのも大きなメリットです。(iPhone/iPadなどに接続する際は、変換用のアダプターが必要。)
USBタイプなだけに本格的なDTMやナレーション収録は難しいですが、最近では高音質で付属品(スタンド、ポップガードなど)が揃ったものも多く発売されているので、利便性とコスパを重視したい方は断然こちらがおすすめです。
選ぶときのポイント
最初の1本であれば、用途に適したマイクで、ある程度信頼できるメーカーを中心に検討してみるのがおすすめです。
より細かくチェックしたい場合は、デザインや機能性のほかに指向性や周波数特性、最大SPL値も比較してみると参考になるかもしれません。
- デザイン:大きさ、重さなど
- 機能性:操作性、付属品など
- 指向性:マイクが音を拾う方向を表したもの
- 周波数特性:低音〜高音までの音の再現性を表したもの
- 最大SPL:音を歪まずに再現できる最大音圧レベル
多くのマイクは前方の音を拾いやすい「単一指向性(カーディオイド)」が採用されており、配信や声の録音などであればこれ一つで問題ないですが、複数人で使用する場合は、「双指向性」「無指向性」の切り替えができるマイクのほうがより便利です。
また、ボーカル録音や楽器を用いた弾き方りなど幅広い音域と高い音圧がかかる場合は、周波数特性のレンジが広く最大SPL値が高いマイクを検討してみるのがおすすめです。
ここでは、そうしたシーンを想定している方におすすめのマイクをご紹介していきます。
コスパ重視のUSBマイク10選
audio-technica(オーディオテクニカ)/AT9933USB
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:40Hz-16kHz
- 最大SPL:-
- 重量:60g
リモート環境における通話や配信などにおすすめなaudio-technicaのAT9933USB。
超コンパクトサイズかつ軽量なため卓上でも邪魔にならず、見た目以上の音質と広い集音性が魅力で、マイクとケーブルのみと必要最低限のシンプルな作りとなっているため入門機としても非常に扱いやすいです。
Razer(レイザー)/Seiren Mini
- 指向性:超単一指向性(スーパーカーディオイド)
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:120dB
- 重量:280g
Razerの人気シリーズ・Seirenのコンパクトマイク。
集音はマイク前方をより意識した超単一指向性となっており、同価格帯の中にあっても引けを取らないバランスの良いサウンドとなっています。
8cmx9cmx16.1cmのサイズ感と曲線的なデザインが魅力のSeiren Miniには3つのカラーがラインナップ。
Marantz Professional(マランツプロ)/Umpire
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:80Hz-15kHz
- 最大SPL:-
- 重量:400g
リーズナブルかつ実績のあるブランドとして人気のあるアメリカ音響機器メーカー・MarantzのUSBマイク。
本体・ケーブル・ポップガード・スタンドがすべて一体となっており、これ一つをデバイスに接続するだけで作業が完結するわかりやすい設計が魅力です。
また、-10dbの切り替えパッドスイッチにより無駄な環境音をカットしてくれる機能も搭載されています。
Marantz Professional(マランツプロ)/MPM1000U
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-17kHz
- 最大SPL:132db
- 重量:300g
6千円前後で買える音質にもこだわった本格派のMarantz・MPM1000U。
エントリーモデルとは思えないスペックは、配信やレコーディングなどあらゆるシーンに柔軟に対応でき良質なサウンドを提供してくれます。
機能性はやや劣りますが、広い集音力と周波数特性レンジ、高級感のある堅牢なボディからマイク本来の良さを実感できる1本です。
Blue Microphones(ブルー)/SnowBall iCE
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:40Hz-18kHz
- 最大SPL:-
- 重量:460g
アメリカのオーディオ機器メーカー・Blue Microphonesのお手頃価格なマイク。
機能性に欠ける反面、シンプルな球体型シルエットはインテリアとしても映え、USBケーブルを接続するだけで使用できる入門機として扱いやすい設計となっています。
また、実績のあるメーカーだけに同価格帯のマイクと比べてもかなりクオリティの高い音ですが、高さや角度の調節が限られるため使うシーンを想定して検討してみるのがおすすめです。
Marantz Professional(マランツプロ)/MPM4000U
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:30Hz-18kHz
- 最大SPL:-
- 重量:739.36g
Mrantz Proのシリーズの中でもセットアップ時の手軽さと機能性を重視したMPM4000U。
ミュートのON/OFF、マイクレベル、モニターレベルの音量が手元で調節可能な上、付属のマイククリップやスタンド、Podcastsに便利な編集ソフトにより簡単なレコーディングも行える高コスパなUSBマイクです。
Razer(レイザー)/Seiren X
- 指向性:超単一指向性(スーパーカーディオイド)
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:110dB
- 重量:330g
手頃な価格ながらも音質と機能性を兼ね備えたSeirenシリーズ定番のエントリーモデル。
スーパーカーディオイドと感度の良さによりマイク前面の音を正確に拾いつつ、モニター用ジャックや内部ショックマウント搭載により快適に配信が行えます。
豊富なカラーバリエーションが揃うスリムなシルエットのマイクはライブやゲーム配信におすすめ。
AKG(アー・カー・ゲー)/Lyra-Y3
- 指向性:フロント/フロント&バック/タイトステレオ/ワイドステレオ
- 接続:USB(type-C→A)
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:129dB
- 重量:920g
C214など、有名なコンデンサーマイクを送り出してきたオーストリアのAKGによる新型USBマイク。
高音質ながら「Adaptive Capsule Array」技術の搭載により、本体にあるスイッチひとつで4種類の指向性切り替えが可能。
個人での使用はもちろんのこと、ビジネスシーンやレコーディングでは特に重宝する高い汎用性が魅力の一本です。
SHURE(シュアー)/MV5
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:130dB
- 重量:-
超定番のダイナミックマイク・SM58(通称:ゴッパチ)で有名なSHUREから出るUSBコンデンサーマイク。
中音域の音抜け声を忠実に再現してくれるバランスの良い音色が特徴で、USBタイプとはいえSM58にも引けを取らない一本です。
モニター用ジャックはもちろん、3種のプリセットモード(ヴォーカル/楽器/フラット)から用途に適したセッティングに切り替えられ、スタイリッシュでコンパクトなサイズ感と豊富なカラーラインナップも魅力。
Blue Microphones(ブルー)/Yeti
- 指向性:ステレオ/無指向性/単一指向性/双指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:120dB
- 重量:1550g
Blue Microphonesのベストセラーとして世界でも圧倒的な人気を誇るコンデンサーマイク。
高音質で豊かなサウンドと高さ29.5cm、重さ1550gと存在感のあるデザインが大きな特徴。
そのため持ち運びには不向きですが、ミュート、マイク音・モニター音の調節、4つの指向性切替と、マイク本体に欲しい機能が集約されており、好みのカラーとマイクスポンジから自分なりのデザインにアレンジできるのも楽しみのひとつです。
audio-technica(オーディオテクニカ)/AT2020USB+
- 指向性:単一指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:-
- 重量:454g
エントリーモデルとして根強い人気を誇るaudio-technicaのAT2020のUSBタイプ。
幅広いレンジをカバーした周波数特性から、あらゆる人の声をクリアな音質で忠実に再現してくれるマイク本来の性能に加え、本体にモニターヘッドホンを接続できることで遅延のない快適な配信やレコーディングが楽しめます。
微細な声のニュアンスを拾ってくれる感度と集音力の良さから、多くの人に長く愛用されるイチオシのマイクです。
Kingston(キングストン)/HyperX QuadCast
- 指向性:ステレオ/無指向性/単一指向性/双指向性
- 接続:USB
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- 最大SPL:-
- 重量:600g
ストリーミングやゲーミング配信マイクとして圧倒的な人気のHyperX QuadCast。
価格以上のクリアな音質はもちろん、安価なマイクにありがちな微細な振動や雑音もショックマウントやポップフィルターにより内部と外部から軽減してくれる優れもの。
また、手元で切り替えられる4つの指向性、ダイアル式のボリューム調節、LEDライトでON/OFFの確認ができるタップ式のミュート機能などからより感覚的で素早い使用が可能です。
まとめ
というわけで、今回はコスパに優れたおすすめUSBコンデンサーマイクをご紹介しました。
インターネットを介したワークスタイルは年々ニーズが高まってきており、今では専門的な業種にかかわらず多くの人が発信する世の中ですよね。
それに伴い、マイクもより使いやすいものが続々と販売されており、今後もさらに便利なものが出てくるかもしれません。
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