2020年3月7日に発表された「第14回声優アワード」の受賞者。
今年は、コロナウイルス感染拡大の影響により、これまでで初めてとなる授賞式の中止と受賞者の発表のみという形になりました。
様々なイベント等が中止になるなかで、こうしてなんとか受賞者や受賞作品の発表が行われただけでも幸いというところですね。
というわけで、声優アワード2020の結果をまとめたので、以下で一覧にしてご紹介していきます。あわせて、これからの業界の流れを取り上げつつ、次回の展望なども予想していきたいと思います。
声優アワードの選考基準
そもそも声優アワードってどうやって決まっているのか?
これは、現在のところ声優アワード実行委員会と選考委員会によって選定が行われているようで、一部の部門では一般の投票参加も可能となっています。
声優アワードは、その年度に「最も印象に残る」声優や作品を対象に、その業績を称える本格的な「声優」を対象とするアワードとして日本音声製作者連盟とKADOKAWA、文化放送、小学館、小学館集英社プロダクションがアニメ業界各社と協力し、創設しました。
引用:http://www.seiyuawards.jp/index.php 声優アワードとは
選考の基準は各部門によって異なりますが、大まかに”「最も印象に残る」声優や作品”が対象になっているようですね。
スポンサーやプロダクションの事情があったりで、必ずしも声優業界全体の選考ではなかったり賛否両論ありますが、毎年誰が活躍したかや業界を盛り上げる意味でも注目のイベントだと思います。
では、以下で今回の声優アワードの発表者を見ていきましょう!
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「第14回声優アワード」受賞者・受賞作品
主演男優賞
- 花江 夏樹(アクロス エンタテインメント)
今もっとも注目の声優さんで、『鬼滅の刃』竈門 炭治郎役、『星合の空』桂木 眞己役など、これらの主演作品を通して印象に残ったと感じる人も多いのではないでしょうか?
特に、鬼滅の刃に関しては海外でも大きな人気を集め、今年も劇場版が公開予定などまだまだ目が離せませんね!
主演女優賞
- 古賀 葵(81プロデュース)
『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』四ノ宮 かぐや役がヒットしたのが大きいですね。あわせて、実写映画化され橋本環奈さんが演じたことも話題となりました。
今後もさらに活躍が期待される若手声優さんです!
助演男優賞
- 石川 界人(プロ・フィット)
- 古川 慎(トイズファクトリー)
石川界人さんは『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』梓川 咲太役、古川慎さんは『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』白銀 御行役が有名ですね。
助演女優賞
- 種﨑 敦美(俳協)
種﨑敦美さんは『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』双葉 理央役、『響け! ユーフォニアムシリーズ』鎧塚 みぞれ役など。
新人男優賞
- 大塚 剛央(アイムエンタープライズ)
- 梶原 岳人(俳協)
- 醍醐 虎汰朗(エーライツ)
- 福原 かつみ(アクセルワン)
- 矢野 奨吾(スーパーエキセントリックシアター)
ここ数年、新人賞は受賞人数が多い傾向にあり、男優賞は過去最多5名の選出となっています。
新人女優賞
- 朝比奈 丸佳(81プロデュース)
- 岡咲 美保(アイムエンタープライズ)
- 島袋 美由利(大沢事務所)
- 鈴代 紗弓(アーツビジョン)
- ファイルーズ あい(プロ・フィット)
- 森 七菜(アーブル)
女優賞も、最多の6名の受賞となりました!各プロダクションから満遍なく選出されている印象ですね。
森七菜さんは、本業は女優でありながらの選出です。劇場版アニメ『天気の子』天野 陽菜役が話題となりましたね。
歌唱賞
- Roselia
こちらは、月刊ブシロードから連載の『BanG Dream!(バンドリ!)』から生まれた音楽ユニットです。
パーソナリティ賞
- 森久保 祥太郎(アドナインス)
外国映画・ドラマ賞
- 山寺 宏一(アクロス エンタテインメント)
- 田中 敦子(マウスプロモーション)
ゲーム賞
- 酒井 広大(EARLY WING)
シナジー賞
- 『鬼滅の刃』
富山敬賞
- 水島 裕(プロダクション・エース)
高橋和枝賞
- 深見 梨加(フリー)
キッズファミリー賞
- ムーミン谷のなかまたちキャスト一同
インフルエンサー賞
- 宮野 真守(劇団ひまわり)
MVS(Most Valuable Seiyu)
- 神谷 浩史(青二プロダクション)
こちらは一般投票による「最も活躍した」声優に贈られる賞で、昨年に引き続き神谷さんが連続での受賞!すでに「殿堂入り」されているので納得です。
功労賞
- 矢田 稔(ケッケーコーポレーション)
- 高坂 真琴(俳協)
特別賞
- ぴえろ40周年
- 鈴木 拡樹(オウサム)
新人発掘オーディション
毎年声優アワードと併催されている「新人発掘オーディション」ですが、今年は新型コロナウイルスの影響から最終審査はWeb上での投票となり、発表は声優アワードより少し遅れて4月16日となりました。
最多得票
- 小林可奈
35名の最終審査参加者が自己PRや原稿読みを行い、最終的に24名が合格しています。
その中で、最も多くの票数を獲得したのが小林可奈さんです。
<参加事務所より最多の指名を獲得した 小林可奈さん コメント>
今回、合格をいただけたこと、大変うれしく思っております!
今後は、いろいろな年齢、性格、性別のキャラクターを演じることができる声優になりたいです!
また、歌やダンスもできるようなマルチに活躍できる声優になりたいです!
引用:「声優アワード」http://www.seiyuawards.jp/news/20200416.php
Coly賞
- 木下佳(スーパーエキセントリックシアター)
注目だったのが、14回目の今回新しく声優アワードとスター声優育成アプリゲーム「オンエア!」とのコラボ企画から設けられたColy賞ですね。
合格者は木下佳さんが受賞し、特典として「オンエア!」に登場する新キャラクターの声を担当されることになります。
スター声優育成アプリ「オンエア!」×声優アワード コラボ企画【coly賞】受賞者決定!><coly賞受賞 木下佳さん コメント>
びっくりしましたが、本当に嬉しかったです。
今は、少し緊張しています。
先輩方に続いていけるよう、誠心誠意全力で頑張ります。
引用:「声優アワード」http://www.seiyuawards.jp/news/20200416.php
次回の展望
少し早いかもしれませんが、来年の声優アワードでは、どのような方が受賞されるのか?
やはり、ヒット作や人気タイトルへの出演が大きなアドバンテージとなりそうです。とはいえ、今そこまで注目されていない作品もSNSなどによって一気に話題を集めるかもしれませんね。
数年前から「声優」という分野に限らず歌唱やインフルエンサーなど幅広く賞が設けられているので、今後も新しい部門が生まれるのではと思います。
また、ゲーム産業も拡大が予想され、今後はゲーム原作の作品から人気を集める声優さんも多く出てくるのではないでしょうか?メディアやSNSを通してどんな作品が人気を集めるか注目ですね!
2020年度の注目作品
今年は劇場版に注目タイトルが多いですが、その中でも世間から幅広く人気を集めそうなものをピックアップしてみました。
『鬼滅の刃 無限列車編』
『鹿の王』
『ジョゼと虎と魚たち』
『サイダーのように言葉が湧き上がる』
これ以外にもタイトルはたくさんありますが、こうした作品から再び注目を集めたり一気に飛躍される声優さんが出てくるのが楽しみですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の声優アワードは、異例の授賞式が行われない中での発表となりました。受賞者の方々もSNS等を通じてコメントを発表されていたのが印象的でした。
みなさんの中には、知っている声優さんもいれば、初めて名前を見るような方もいたのではと思います。
それでは、今年度の活躍にも注目しつつ、また次回の声優アワードを楽しみにしておきましょう!
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