マルチが当たり前?声優の仕事をジャンル別に紹介

業界・進路対策

実際のところ、声優にはどんな仕事があるのか?

昔に比べ今ではかなりオープンな業界になってきましたが、声優を目指す人にとってはまだまだ知らないことも多いんじゃないでしょうか?

アフレコやナレーション、最近ではイベントMCなんかも有名ですよね?

でも、実はみなさんが思っている以上に業界にはまだまだたくさんの仕事があったりするんです。

というわけで、今回は実際にこれまで業界を通じて仕事をしてきた僕が、声優の主な仕事から少しニッチな仕事までいろいろ紹介していきたいと思います!

声優・ナレーターなど、声の仕事に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

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声優と関わりの深い職種

声優は”声の俳優”なんて言われるけれど、役柄を演じることだけにとどまらず様々なことが求められる時代になりましたよね。

声優ブーム以降メディアに露出することが増え、仕事のジャンルも以前に比べて多種多様になりました。

従来の仕事を合わせると、実はみなさんの生活の中には”声優”であふれているんです!

まずは大まかに声優と関係が深い職種をジャンル分けして紹介します。

声優と関わりの深い職業
  • 声優
  • 俳優
  • ナレーター
  • アナウンサー
  • ラジオパーソナリティー
  • タレント
  • 司会・MC
  • 歌手・アーティスト

近年YouTubeに進出する芸能人も増えてはいますが、とりあえずこんな感じでしょうか。

これからは、さらにこうした職業の垣根がなくなりプロ・アマ問わず個人が自由に活動・発信する時代がやってくるはずです。

プロダクションと仕事について

というわけで、今現役で活躍している方々といえど、「声優」に加えて様々な肩書きがつく人がほとんどだと思います。

どうしてそうなったのか?という疑問を持つ人もいるかと思いますが、これは時代のニーズと合わせて声優事務所それぞれの特徴からくるものが一つの要因でもあるんです。

例えば「Aプロダクション」はアフレコやアニメのキャスティングに強い、「Bプロダクション」は外画や舞台で独自のコンテンツ制作を行っている、「Cプロダクション」はナレーション、「Dプロダクション」はアニメの他にもゲームやイベント事業を展開している企業の子会社などなど。

理由は様々だけれど、事務所の特徴次第でそこに所属する声優さんにも入ってくる仕事のジャンルに結構影響してくるケースもあるんです。

少し話が逸れそうなので戻すと、昨今の声優の仕事の広がりは、個人の活動だけでなくプロダクションやその関連企業が時代のニーズを見据えて必要なタレントをキャスティングした結果というところも大きいってことなんです。

仕事のジャンルと内容

挙げればキリがないくらい多様化・細分化していますが、

ここでは声優を目指す上で最低限知っておきたい仕事内容を掲載します。

アフレコ

アフターレコーディングの略で、アニメなどの映像に合わせて声を収録します。

もっともポピュラーな声優の仕事といえばこの仕事ですね。

台本や映像(DVDなど)は数日前に渡され、

当日の現場ではV(映像)チェック→リハーサル→本番→リテイクという流れになります。

演技力や画に合わせる技術だけでなく、マイクワークや台本のペーパーノイズなどにも気を配ることが必要です。

吹き替え

アフレコと収録の流れは同じですが、レシーバーと呼ばれる機器を使って作品の原音を聞きながら映像に合わせて収録します。

アニメに声を吹き込むのとは違い、より繊細で自然な演技が求められ、海外の国々によっても作品や演技の質感が違うのも特徴です。

ナレーション

ブースに一人で入って収録する仕事がほとんどです。

番組や宣伝などに対して、それぞれの雰囲気に合わせた読みのスキルや声質が求められ、とりわけディレクションに瞬時に対応できる柔軟性はとくに重要です。

原稿によって収録時間も様々で、テレビやネットで流れるような番組・CMから、企業内で使用される映像音声、教材用のナレーションまで幅広いコンテンツが扱われます。

企業VP

ビデオパッケージの略。

企業間または企業内で製品・サービスなどを紹介する際に使われるものがほとんどで、工学系や医療系などかなり専門的な分野を扱うことも多いです。

そのため、演技力や瞬発力というよりは読解力や安定感、さらには視聴者にわかりやすく内容を伝えることが重要です。

アナウンス

駅構内の音声案内が代表的で、こちらも色を付けるようなしゃべりではなく「知らせる」ことを念頭に、シュチュエーションに合わせた繊細なトーンやスピード調整、間の取り方などが求められます。

ボイスオーバー

外国人などが喋る原音を残しつつも、日本語の音声をかぶせて(オーバーラッピング)収録する作業。

番組のロケVTRや再現VTRなどのサブ出し映像に登場する人物に声をあてることが多く、演技というよりもわかりやすく情報内容や雰囲気を伝えることが求められます。

新人の声優が呼ばれやすい仕事で、登場人物に適した声質が重視されます。

オーディオドラマ

映像を用いずに音声のみで展開されるもので、代表的なものにドラマCDやキャラクターボイス、オーディオブックなどがあります。

収録も複数人や個人など内容によって異なり、時間もバラバラということもあります。

映像がない分、声だけで伝える難しさがあり、ナチュラルよりも大きく表現すること、キャラクターとの関係性やその場の情景を想像しながら演じることが大切です。

ゲーム

最近では、コンシューマーやアーケードゲームにかわってアプリゲームなどが主流となっていますよね。

現場では個人で収録するケースが多く、かけ合いの想像力やユーザー意識、キャラクターを立たせる個性などが求められます。

ゲームに関してはちょっと想像しにくい人もいると思うので、以下の記事で具体的に紹介しています。

舞台

「声優」の源流ともいえるのが舞台芝居で、声優さんの中には毎年多くの舞台に出演される方もいます。

主催の劇団に所属して行う人もいれば、客演や特別公演(イベント公演など)として開催されるケースも。

作風や演出家によって要求される演技は様々で、本番までの稽古を含めスケジュールは1ヶ月以上前から抑えられることがほとんどです。

歌唱

本人(ユニット)名義またはキャラクターソングとしてリリースされるものに分かれます。

アフレコと同様にミキサールームと収録ブースに分かれて行われ、ボーカルであれば各演奏隊とは別収録で行われることがほとんど。

楽曲によっては、一発録りやバラ録り、さらにはコーラスを何パターンか被せたりと声と曲のバランスをみながら進行していきます。

イベント

企業が主催の作品イベントや声優学校などで開かれるトークショーなどが挙げられます。

MCとして出演することもあれば、ゲストとして招かれることもあるので、それぞれのポジションに適した役割を果たすことになります。

ライブで行われるためトークスキル、進行力以外にも対応力が求められます。

その他

上記の仕事以外にも、番組出演、ラジオ、グラビアなど多岐にわたります。

有名声優さんの中には雑誌のインタビューや書籍の出版、特別講師として学校に招待されるなど幅広く活動される印象ですね。

声優といえど、顔出しや声以外の仕事も舞い込んでくることがあるのでぜひ覚えておきたいところですね。

まとめ

声優の仕事を取り上げてきましたが、まずは興味のある声優さんの仕事をプレイヤー目線で想像してみると新たな発見があるのでおすすめです。

また、タレント・芸人といった方々を参考に勉強してみたり、有名小説や映画、さらには専門的な知識を広く浅くでも良いので知っておくといざという時に必ず役立つはずです。

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