「声優を目指すならどこの学校に行けばいいんだろう?」
「プロになれる声優スクールでおすすめはあるの?」
声優を学ぶだけでも様々な学校や養成所がありますが、できることなら良い場所を選びたいものですよね?
この記事では、専門学校と養成所に通った筆者がおすすめしたい、「プロになるための声優スクール」を厳選してご紹介します。
各学校の特徴や強みをわかりやすく書いているのでぜひ参考にしてください。
専門学校とスクールの違いについて
よく「専門学校〇〇」とか「〇〇総合学院」など、学校名だけ見てもいろいろあるけれど、それぞれに違いがあるんです。
すごく簡単に言えば、学校法人や専門学校といった名称の学校は認可校、そうでない学校は無認可校となります。
無認可校は、基本的に学校法人ではなく株式会社などの企業が経営していたりします。
【無認可校の特徴】
デメリット↓
国が指定する専門士のカリキュラムや奨学金制度が設けられていない
メリット↓
より特化したカリキュラムや時代に即したシステムを導入しやすい
ここでは無認可校、一般的に声優スクールと呼ばれる学校について取り上げています。
認可校・無認可校を詳しく知りたい場合はこちらの記事がおすすめです。
おすすめしたいスクール3選
学校選びはどこをポイントに選ぶかというところが大切ですが、これは人によって様々な事情があります。
ここでは様々なニーズに応えた学校を紹介しますが、プロになるという目標は誰もが共通して持つものだと思います。
というわけで、その点はしっかり考慮してご紹介していきます。
ざっくりと選び方の知識が欲しい場合はこの記事を参考にしてみてくださいね。
【おすすめの基準】
①コスト(入学金・学費等)
②システム(制度・設備)
③カリキュラム(学科コース・授業)
④サポート(スキルアップ)
⑤デビュー(学校実績)
以上の点を比較しつつ5段階(S〜D)で、プロになるための最もおすすめな学校を厳選しました。
総合学園 ヒューマンアカデミー【おすすめ度:S】
おすすめ度 | コスト:D /システム:S /カリキュラム:S /サポート:S /デビュー:C |
校舎 | 東京(新宿)、大阪、名古屋、福岡 札幌、仙台、柏、大宮、横浜、静岡 京都、神戸、広島、北九州、鹿児島、那覇 |
学科 | パフォーミングアーツカレッジ |
専攻/コース | 声優専攻 |
授業料(初年度/全日制) | 約150万(要資料請求) |
主な卒業生 | 伊藤節生、熊原健太郎 大亀あすか、村川梨衣、小原好美、紡木吏佐、北原祐奈 |
備考 | 夜間・週末コース、通信講座あり |
全国に校舎がある業界最大手の声優学校。
声優を学べる校舎は全国に16校点在し、夜間や通信講座もあることからその通いやすさが大きなメリットです。
グループの強みを活かし、特別講義として各校舎に大物声優やプロダクション関係者を招くなどのワークショップやセミナーも盛んに行われています。
特徴
【Wマネージャーシステム】
学内マネージャー(1年次)
授業や学校生活における専門アドバイザー
業界マネージャー(2年次)
自己プロデュースやオーディション対策の専門アドバイザー
僕の経験からも言えることですが、声優を目指すと各段階で悩みが変わってきます。
入学して間もない頃は、授業やクラスにどう馴染めばいいか?
次第に慣れてきて実力がつくと、それじゃあ自分はどんなプロダクションが向いているのか?
さらには、オーディションの自己プロデュースなど。
ほとんどの学校ではクラス担当のアドバイザー(学校職員)が付きますが、ヒューマンに関してはこれが1年次と2年次で分けられているのが特徴なので、より的確なアドバイスを受けられます。
【実績ある講師陣】
並木のり子さん 増田晋さん 原えりこさん
声優は演技やナレーションなど幅広い分野での能力が求められがちです。
校舎によって講師は異なりますが、各分野の基礎から応用に至るまで実績のある講師が揃っています。
【ドラフトオーディション】
年間350回以上(2017年度)のオーディションが開かれますが、最も特徴的なものがドラフトオーディションです。
オーディションとなると事前に選抜された生徒のみが受けられるものが多いですが、このドラフトオーディションに限っては実力関係なく生徒全員にチャンスがあるシステムです。
声優学校に入ったはいいもの、結局プロダクションに直接アプローチできず卒業する生徒もいます。
そういう意味では、誰でもチャンスを掴みやすい学校です。
総括
グループの強みを活かしたイベントやオーディションサポートなど、在学時に多くの学びとチャンスを受けられるのが最大の特徴です。
デメリットとしては、他校に比べ授業料が高め、学校としてのデビュー実績が乏しいことが挙げられます。
近場で通える学校を探したい場合や、とにかくオーディションチャンスを求めたいという人にはかなりおすすめの学校といえます。
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アミューズメントメディア総合学院【おすすめ度:S】
おすすめ度 | コスト:B /システム:S /カリキュラム:A /サポート:S /デビュー:A |
校舎 | 東京(恵比寿)、大阪、横浜 |
学科 | 声優学科 |
専攻/コース | 声優専攻、声優専科(夜間・日曜) |
授業料(2年間) | 約246万 |
主な卒業生 | 柿原徹也、羽多野渉、前野智昭、赤羽根健治、落合福嗣 加藤英美里、鹿野優以、門脇舞以、伊藤かな恵、芹澤優 |
備考 | 大阪校は専門学校、横浜校は声優専科のみ |
東京、大阪に校舎を持つ人気校。
「夢を、夢で終わらせない。」と謳われる通り、毎年多くのプロダクションへ生徒をデビューさせているAMGの声優学校です。
近年、デビュー先で多くの卒業生が実績を上げているため業界でも注目度の高い学校といえます。
未経験者向けの全日制と働きながら目指せる夜間・日曜コースが設置され、特待生制度を利用することで学費が減免されるのもメリットです。
特徴
【産業共同カリキュラム】
AMGの強みは在学中から多くの生徒がインターンシップ制度を利用できることです。
どれだけの授業をこなそうとも一回の現場でしか経験できないこともあります。
他の学校ではインターンシップの数や参加できる生徒数も限られているため、グループ独自でアニメやゲームコンテンツの制作が行われていることはこの学校の大きな強みです。
この制度は生徒からの評判も良いようなので、在学中にぜひ利用したいところです。
【プロダクション所属学内オーディション】
初心者から2年でプロダクション所属というのは、実力や巡り合わせというのが大きく作用します。
AMGでは、75社以上のプロダクションを招いて学内オーディションが行われ、毎年高い所属率(67.7%)を出しているのが特徴です。(2019年3月卒業の業界進出希望者実績)
また、オーディションまでのサンプル録りや模擬面接といった様々なサポートが充実しているので、初めて受ける人にとっても安心できます。
総括
恵比寿という都心にありながら、スタジオやホールなどもあり設備も充実しています。
グループの強みであるインターンシップ制度を利用し、早いうちから現場を知って芸歴にしておけるのもオーディション活動では大きなメリットになります。
学費をある程度抑えつつ、学ぶ環境やデビューサポートを重視したい人には最適な学校といえます。
アミューズメントメディア総合学院(声優科)の詳しい内容を知りたい場合は、こちらの記事がおすすめです。
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代々木アニメーション学院【おすすめ度:A】
おすすめ度 | コスト:D /システム:A /カリキュラム:A /サポート:A /デビュー:S |
校舎 | 東京(水道橋)、池袋、大阪、なんば、名古屋、福岡、札幌、仙台、金沢、広島 |
学科 | 声優タレント科 |
専攻/コース | 全日制コース、週1コース |
授業料(2年間) | 約260万 |
主な卒業生 | 鈴村健一、櫻井孝宏、中村悠一、松岡禎丞、宮下栄治 水樹奈々、田村ゆかり、南條愛乃、内田彩、高野麻里佳 |
備考 | 高等部(高校卒業資格を取得可能)もあり |
知名度トップクラスの声優学校。
声優が学校といえば代アニと言われるほど、世間的にも広く認知されている学校ですよね。
2000年代にあった学費問題や経営破綻以降、しばらくは人気や実績も含めてやや下降気味でしたが、近年では養成所を経て所属や預かりとなっている卒業生も増えているのでまだまだ信頼できる学校といえます。
特別講師に矢尾一樹さんや松本梨香さんを招いたりと、基礎だけでなく現場に活かされるノウハウもしっかりと学べる印象です。
特徴
【4人の著名なプロデューサー】
秋元康氏、小室哲哉氏、つんく♂氏、指原莉乃氏
それぞれのプロデューサーの要素が学校の様々な部分に取り入れられており業界でも高い注目度があります。
【提携施設を活かした学生支援】
天王洲 銀河劇場
代アニLIVEステーション(LIVEハウス)
代アニLIVEBASE西麻布
代アニでは、チャンスがあれば上記の様々な施設で働きながら学ぶことが可能です。
現場スタッフとして働くことで学べることも多く、授業以外の時間も有効活用しながらアルバイトができるシステムです。
総括
近年学校のカリキュラムやイメージが刷新された印象があるので、良くも悪くも大きく変わった学校です。
学費は高めとはいえ、校舎・学科・コースの数はトップクラスであらゆる志望者のニーズに対応しています。
人気があるから必ずしも良い学校とは限りませんが、入学時に3つの声優学科を選べるように、すでに目指す声優像が固まっている人にとっては最適な学校といえます。
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まとめ
僕がおすすめできる学校は、上記の3校のみになります。
他にも特徴的なスクールや特定のニーズにあった学校はたくさんありますが、正直声優としてプロになることを考えるとこの3校に絞って考えてみることをおすすめします。
また、卒業生のコメントや僕の経験からも実感したことですが、どの学校へ行っても自分自身の努力によってスキルを身につけなければ結果は出ないので、業界に求められる人材になっていくことが大切です。
ぜひ、自分にあった学校を選んで充実した学校生活を送ってください。
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